Poco X8 Proのスペック情報が徐々に明らかになってきた!バッテリーはなぜ減る?Redmi Turbo 5との違いと「6500mAh」でも実はレベチな理由

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「え、中国版よりスペック落ちるの?また?」

このニュースを目にした瞬間、正直なところ、そんな独り言が漏れてしまいました。 コスパ最強の代名詞として、我々ガジェット好きの財布を救済し続けてきたPOCOシリーズ。その最新作「Poco X8 Pro」の足音が、もうそこまで聞こえてきています。

またXiaomiの「お家芸」に、僕らはまた翻弄されるのか…

1月発売説が濃厚となる中で飛び込んできたのは、期待と、そして「あれ?」という違和感が入り混じる情報でした。ベースモデルとなるRedmi Turbo 5がモンスター級のバッテリーを積んでいるのに、グローバル版のPoco X8 Proは少しダイエットさせられているというのです。

でも、ちょっと待ってください。数字だけを見て「改悪だ」と騒ぐのは、あまりに早計かもしれません。今回のリーク情報を深掘りしていくと、単なるスペックダウンではない、Xiaomiなりの「グローバル市場への最適化」という名の戦略が見え隠れしています。

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名前が変われば中身も変わる?Redmi Turbo 5との関係性

まず、このスマホの素性をはっきりさせておきましょう。Pocoシリーズの「X Pro」ラインは、伝統的に中国国内で販売されるRedmiのハイパフォーマンスモデル(今回はRedmi Turbo 5)のリブランド、つまり「ガワを変えて名前を変えた兄弟機」になることが通例です。

今回もその例に漏れず、インドの認証機関BISやグローバル認証で発見されたモデル番号「2511FPC34G」は、Redmi Turbo 5と密接な関係を示しています。

心臓部に搭載されるのは、MediaTek Dimensity 8500 Ultra。 「Snapdragonじゃないのか」とガッカリするのはまだ早いです。最近のDimensity、特に8000番台のUltraシリーズは、発熱と性能のバランスが絶妙で、日常使いから重いゲームまで「ヌルサク」でこなす優等生です。

これに1.5K解像度の120Hz有機ELディスプレイが組み合わさるわけですから、画面の美しさと操作感については、もはやハイエンド機と並べても遜色ないレベルに達しているでしょう。

さらに嬉しいのが、金属製ミッドフレームの採用です。これまでの「コスパ優先で質感はプラスチック」というPocoの弱点が、ここでついに克服されようとしています。持った瞬間のひんやりとした金属の感触は、所有欲を満たす上で意外と重要なポイントですから。

なぜだ!バッテリー容量「6500mAh」の謎

さて、ここが今回の最大の議論ポイントです。 ベースとなる中国版のRedmi Turbo 5は、驚異の8000mAhバッテリーを搭載すると噂されています。モバイルバッテリーも顔負けの容量です。

しかし、グローバル版であるPoco X8 Proは、6500mAhになると報じられています。 「なんで1500mAhも減らすの?」と思いますよね。私も思いました。8000mAhあれば、充電器を持ち歩く生活から完全に解放されるはずだったのに、と。

ただ、ここで少し視点を変えてみましょう。 前作のPoco X7 Proのバッテリーは6000mAhでした。つまり、前作比で見れば500mAhの「増量」なんです。 さらに言えば、8000mAhのバッテリーを積むと、どうしても端末は分厚く、重くなります。

中国市場では「重くてもいいから電池持ち」が好まれる傾向にありますが、グローバル市場では「持ちやすさ」や「スタイリッシュさ」も重視されます。

6500mAhでも、今のスマホの水準からすれば十分に「変態的」な大容量です。Xiaomiはあえて容量を削ることで、手に持った時のバランスや、安全規格への適合、そしてコストの調整を図ったのではないでしょうか。「減量」ではなく、アスリートのような「絞り込み」だと捉えれば、この判断も悪くないと思えてきます。

カメラは「据え置き」という潔さ

一方で、進化していない部分もあります。カメラです。 50MPのメイン、8MPの超広角、20MPのセルフィー。この構成は、実質的にPoco X7 Proから変わっていません。

「使い回しかよ」というツッコミが聞こえてきそうですが、私はこれを「英断」だと捉えています。 Pocoを買う層、つまりこの記事を読んでいるような賢明なユーザーは、スマホに「ライカのような芸術的な写真」までは求めていないことが多いからです。

そこそこの写真が撮れて、あとはゲームや動画視聴に全振りしたい。コストをかける場所を間違えていない、という点では、むしろ安心感すら覚えます。正直カメラ性能を求めるなら、iPhoneとか他のスマホを買ったほうが幸せではありますよ。

OSに関しては、Android 16ベースのHyperOS 3が搭載されるとのこと。最新OSがいきなり使えるのは大きなメリットです。XiaomiのOSはバージョンアップごとの挙動の変化が激しい(良くも悪くも)ので、最初から最新版に最適化されているのは心強いですね。

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この記事を書いた人

私の始まりはプログラマーとしてシステム開発に携わり、ガジェットの内部構造や技術的な課題を深く理解してきました。その後は営業マンとして、技術が市場でどのように受け入れられ、どのようなニーズがあるのかを現場で学んできました。
この「技術的な解像度の高さ」と「市場における現実的な価値」という二つの視点が、このブログで情報をお届けする上での私の基盤となっています。

ちなみに私のガジェット愛の原点は、初代iPhoneよりもさらに昔、いにしえのPDA『Palm』に遡ります。あの頃の端末は「できないこと」だらけでした。しかし、限られた環境の中で「どうすれば目的を達成できるか」と知恵を絞り、工夫を凝らす作業こそが、私にとって最高の楽しみでした。

長らくは初代iPhoneからの筋金入りApple信者でしたが、進化の速度が凄まじい昨今、フラッグシップの安定感を持つApple製品に加え、多種多様な機能を提供するAndroid端末を深く使い込む機会が増えています。

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