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手のひらサイズのAndroidタブレットが、一瞬にして本格的なレトロアーケード筐体へと変貌する。
レノボが中国市場向けに発表した「Legion Y700 Arcade Dock」は、単なる奇をてらった周辺機器ではない。強力な処理能力を持て余しがちだったハイエンド小型タブレットに、「卓上アーケード」という極めてニッチかつ熱狂的な新しい居場所を与えた画期的なプロダクトだ。
ベースとなるのは、iPad miniの対抗馬として世界中で支持を集める8.8インチのゲーミングタブレット「Legion Y700」シリーズ。今回新たに大容量RAMとストレージを積んだGen 5が登場したタイミングに合わせ、このアーケードドックも投入された。旧モデルのGen 4や、グローバル展開されているLegion Tab Gen 5でも動作する互換性の高さも見逃せない。


ハードウェアの作り込みは本気そのもの。8つのファンクションキーにジョイスティック、さらにLS/DP/RSの切り替えスイッチを搭載し、格闘ゲームやシューティングゲームの激しい入力に耐えうる設計。タブレット本体への給電を維持しながらプレイできるパススルー充電にも対応しており、長時間のプレイでもバッテリー切れを気にする必要はない。
価格は399人民元、日本円にして約6,000円弱という戦略的な設定。目を引くのはそのバリエーション展開だ。標準デザインの「Explosion」に加え、SNKとコラボした「The King of Fighters ’97」「Metal Slug 3」モデルを用意。ターゲット層が「かつてゲーセンで熱狂した大人たち」であることを明確に物語っている。
これまでハイエンドAndroidタブレットの用途は、重い3Dゲームのプレイか動画視聴に偏りがちだった。そこに物理ボタンとレバーというアナログな「体験」を付加することで、エミュレーターや移植版レトロゲームを最高の環境で遊ぶためのデバイスへと価値を書き換えたのだ。
現時点でこのアーケードドックのグローバル展開は未定。だが、往年の名作ゲームを手軽かつ本格的に楽しみたいという需要は、決して中国市場に限定されるものではない。
Source:Lenovo

