「こっちは、Xiaomi Pad 8もまだなのに??」と思わず声が出そうになりました。
9月に中国で発表され、そのあまりのスペックの暴力に指をくわえて見ていたXiaomi Pad 8 Pro。てっきりグローバル展開はもっと先あるいは、おま国発動かと危惧していましたが、事態は急変しました。
FCC認証リストに現れた「25091RP04G」という文字列。末尾の「G」はGlobalのG。つまり、私たちが待ち望んでいた「世界への扉」が開かれた証拠です。これが何を意味するか。単なるタブレットの発売ではなく、Androidタブレット界のパワーバランスが崩れる瞬間に立ち会えるかもしれない、ということです。
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FCC認証が語る「本気度」
今回確認されたモデル番号「25091RP04G」。中国版の「C」が「G」に変わっただけですが、この一文字の違いが持つ意味は巨大です。技適の問題やGoogle Play対応の有無など、輸入勢が抱えていたハードルを一気にクリアする正規ルートが見えてきました。
特筆すべきは、その心臓部です。Qualcommの「Snapdragon 8 Elite」を搭載。これ、タブレットに積んでいいレベルを超えています。
前世代のチップでも十分サクサクでしたが、Eliteの名を冠するこのチップは、重たい3Dゲームも動画編集も、まるで軽いテキストエディタを扱うかのように処理してしまうでしょう。ゲーミング界隈で「これは神機になる」と噂されるのも納得です。

没入感を加速させる足回り
スペックシートを見ていてニヤリとしてしまうのが、9,000mAhというバッテリー容量と、Wi-Fi 6E、Bluetooth 6.0への対応です。
「ハイエンドは電池持ちが悪い」というこれまでの常識を、この容量なら覆してくれる予感があります。さらに、HyperOS 3.0の搭載。Xiaomiが目指す「人×車×家」のエコシステムの中で、このタブレットがハブとして機能しようとしている意図が見え隠れします。
ディスプレイに関しては、中国版と同様であれば11.2インチのIPS液晶、解像度2136 x 3200、そしてリフレッシュレート144Hz。
有機ELではないことに賛否はあるかもしれませんが、焼き付きを気にせず長時間ゲームやブラウジングに没頭できる点では、IPSこそが正解という見方もできます。Dolby Vision対応で、エンタメ消費マシンとしての隙が見当たりません。
無印との棲み分け
同時に無印のXiaomi Pad 8も存在しますが、プロセッサ性能で明確な差がつけられています。日常使いなら無印で十分ですが、「最高の体験」を妥協したくない層にとって、Pro版の選択肢がグローバルで用意されることは救いと言えるでしょう。

まとめ
正直なところ、最近のタブレット市場は「iPad一強」か「格安Android」の二極化が進みすぎて、面白みに欠けていました。そこに石を投じるどころか、岩を投げ込んできたのが今回のXiaomi Pad 8 Proです。
単にスペックが高いだけなら他にもありますが、Xiaomiの強みはここからの「価格設定」という魔法です。もし、この性能で競合他社を青ざめさせる価格で日本市場に投入されれば、間違いなく覇権を握るでしょう。
っていうか、Xiaomi Pad 8の日本公式発売をはよ!

