記事の内容を音声で聞きたい方はこちら↓
前世代タイトルの「ブーストモード」対応で沸くNintendo Switch 2ユーザーを、予期せぬトラブルが襲っている。
3月16日に配信された最新ファームウェア「22.0.0」を適用した直後から、一部のMicroSD Expressカードが突如として認識されなくなる深刻な事態が多発。ゲームが一切起動せず、拡張ストレージを失ったユーザーから悲鳴が上がっているのが現状だ。
トラブルの中心となっているのはPNY製の1TBモデルで、海外の巨大掲示板Redditを中心に報告が相次ぐ。さらにIntegral Gamer’s Edge Xの1TBモデルなど、他社製品でも同様の症状が疑われている。
奇妙なことに、カード自体が完全に沈黙したわけではない。本体側は「標準のMicroSDカード」としては認識するため、スクリーンショットやビデオの転送は可能。しかし、Switch 2でゲームソフトのインストールや起動を行うには高速なMicroSD Expressフォーマットが必須であり、実質的にゲーム用ストレージとしては息の根を止められた状態だ。

一時的な解決策としてWindows PCでの再フォーマットが挙げられているが、これはあまりに痛みを伴う。実行すればカード内のデータはすべて消滅。「Final Fantasy 7 Remake Intergrade」のような90GBを超える超大容量タイトルを、一からダウンロードし直す時間とネットワークへの負荷は計り知れない。セーブデータが本体内蔵の256GBストレージに保存されている点だけが、不幸中の幸いといったところか。
今回の騒動は、最新ハードが抱える「新規格採用の代償」が浮き彫りになった形だ。Switch 2はロード時間の劇的な短縮を狙い、次世代規格であるMicroSD Expressをいち早く採用した。しかし、新規格の初期導入にはサードパーティ製ハードウェアとの相性問題が常につきまとう。PC市場の黎明期によく見られた光景とはいえ、最適化が前提の家庭用ゲーム機で発生した影響は決して小さくない。
折しも、NANDフラッシュメモリの価格高騰により、1TBのMicroSD Expressカードは200ドルを軽く超える。決して安易に買い替えられるデバイスではない。
任天堂による本体側のファームウェアの不具合なのか、それともカードメーカー側のコントローラー周りに起因するものなのか。責任の所在は未だ不透明だが、放置すればSwitch 2というプラットフォーム全体の信頼を揺るがしかねない。一日も早い原因の特定と、互換性を回復する修正アップデートの緊急配信が急務となっている。
Source:Reddit

