2025年秋のスマートフォン市場に、大きな波紋を広げる一台が登場します。その名は「Oppo Find X9」シリーズ。
2025年10月16日の中国での正式発表を前に、Oppoが自ら公開した公式レンダリング画像が、ガジェットファンの間で熱い議論を巻き起こしています。その理由は、リークされた「OnePlus 15」と瓜二つとも言えるデザイン。
「これは単なる偶然なのか、それとも兄弟ブランドならではの戦略なのか?」
この記事では、渦中のOppo Find X9シリーズについて、現在明らかになっている情報を整理し、デザイン論争の真相から、カメラ性能、そして未来を感じさせるAI機能まで、その魅力と謎を徹底的に解説していきます。
この記事を読めば分かること
- Oppo Find X9とOnePlus 15のデザインがどれほど似ているのか
- 両者のカメラに込められた思想の決定的な違い
- 新搭載チップ「Dimensity 9500」と謎の「AIボタン」の正体
- 気になる日本での発売日の可能性
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Oppo Find X9の最新情報まとめ

激似か、必然か。デザイン論争の核心に迫る
百聞は一見に如かず。まずは、今回公開されたOppo Find X9のデザインを見てみましょう。
最も目を引くのは、背面のカメラユニットです。前モデルであるFind X8シリーズが採用していた円形のカメラアイランドは姿を消し、四角く、角張ったソリッドなデザインへと大胆な変貌を遂げました。
このデザインが、なぜこれほどまでに話題なのでしょうか。それは、先日リークされ、同じく注目を集めているOnePlus 15のデザインと驚くほど酷似しているからです。特に、標準モデルのFind X9に至っては、カメラの配置や全体のシルエットが瓜二つと言っても過言ではありません。
しかし、両者には決定的な違いが存在します。それは、カメラユニットに刻まれた**「Hasselblad」**のロゴの有無です。
Find X9の背面には、その伝統と画質の証であるHasselbladの文字が誇らしげに輝いています。一方で、OnePlus 15にはそのロゴがありません。これこそが、単なるデザインの模倣では終わらない、両社の未来を暗示する重要な分岐点なのです。

Hasselbladか、独自AIか。カメラが示す両社の分かれ道
かつて、OnePlusもOppoと同じく、スウェーデンの名門カメラメーカー「Hasselblad」と提携し、その卓越した色彩表現を自社のスマートフォンに落とし込んできました。
しかし、OnePlusはその関係に終止符を打ち、次期モデルからは自社開発の画像処理エンジン「DetailMaxエンジン」を採用すると発表しています。これは、Hasselbladというブランド力に頼るのではなく、独自の技術で画質の頂点を目指すという、OnePlusの覚悟の表れと言えるでしょう。
対して、Oppo Find X9シリーズはHasselbladとの蜜月関係を継続。伝統的な光学技術と色彩科学をリスペクトし、その上でさらなる高みを目指す道を選びました。
特に、上位モデルである「Find X9 Pro」には、アップグレードされたペリスコープ型望遠センサーが搭載されることが公式に明かされています。これにより、遠くの被写体を、画質の劣化を最小限に抑えながら、より大きく、より美しく捉えることが可能になるはずです。
デザインは似ていても、カメラに対する思想とアプローチは全く異なる。この違いが、最終的な写真の仕上がりにどのような差を生むのか、今から楽しみでなりません。

Dimensity 9500と「2つのAIボタン」が拓くスマホの未来
Find X9シリーズの心臓部には、MediaTek社の最新フラッグシップチップ「Dimensity 9500」が搭載されます。これにより、日常使いはもちろん、高負荷なゲームや動画編集においても、ストレスのない快適な動作が期待できます。
しかし、真に注目すべきは、Oppoが予告している「AI機能のさらなる強化」です。
ティーザー画像からは、端末の側面に「専用のAIボタンが2つ搭載される」可能性が示唆されています。これが一体何を意味するのか、まだ詳細は不明です。しかし、例えば一つはAIアシスタントの呼び出し、もう一つはカメラのAIシーン認識やリアルタイム翻訳など、特定のAI機能を瞬時に起動するためのショートカットとして機能するのかもしれません。
スマートフォンの性能が成熟期に入った今、「AIとの連携」こそが、ユーザー体験を革新する最大の鍵となります。Oppoが2つの専用ボタンを用意してまで実現しようとしている新しいAI体験とは何なのか。10月16日の発表で、その全貌が明らかになるでしょう。
