名作の裏側に潜む深淵。長きにわたり語り継がれる金字塔『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のリメイク版において、主人公リンクの姿が不気味に歪むという奇妙なバグが海外掲示板Redditで報告され、波紋を呼んでいる。
意図されたゲーム進行を強引にスキップする「シーケンスブレイク」が生み出したこの怪現象。プレイヤーが本来のレールから外れた先で遭遇したのは、グロテスクに変形した主人公の姿だった。
報告によれば、事の発端は若いリンクが大人のリンク向けに用意されたセクションへ到達してしまったこと。特定のカットシーンにおいて、ゲームのシステムが子供と大人の2つのモデリングデータを無理やり融合させようとした結果、不自然極まりない姿が出力されてしまったようだ。

手足のバランスが崩れ、異様に歪んだその造形。Redditのユーザーたちは、これをストップモーションコメディ「ロボットチキン」のキャラクターに例えて笑いの種にしている。番組のワンシーンだと勘違いする者すら現れるほどの奇妙なビジュアルだ。
逆に大人リンクが子供向けセクションに現れるパターンも報告されていたものの、現在その画像は削除済み。スクリーンショットの完全な信憑性や、シーケンスブレイクの具体的な手順がどのように確立されたのかは未だ謎に包まれたままだ。
ゲームのシステムやルールの隙間を突くシーケンスブレイクは、RTA(リアルタイムアタック)などのやり込み要素として長く親しまれてきた。しかし同時に、プログラムの想定を超えたエラーを引き起こすトリガーにもなる。
今回のモデリング崩壊は、3Dモデルの骨格構造を本来とは異なるモーションデータに適用しようとした際に生じる、技術的破綻の典型例。ただ画面がフリーズして終わるのではなく、ゲームエンジンがなんとか処理を継続しようとした結果、このような異形を生み出してしまった点が非常に興味深い。
バグやグリッチは本来忌避されるべき不具合。だが、現代のゲームコミュニティにおいて、それらは時にプレイヤーの探求心を刺激するエンターテインメントとして消費される。
真偽の不透明さは残るものの、発売から時を経てもなお新たなバグが発掘され話題となるのは、本作が熱狂的なファンにしゃぶり尽くされている何よりの証左。世界中のグリッチ研究者たちの手によって、まだ見ぬハイラルの深層が今後さらに暴かれていくのかもしれない。
Source:Reddit

