出先での突然のバッテリー切れ。ワイヤレスヘッドホンが抱える最大の弱点を、力技でねじ伏せる製品が日本市場に投入された。
パナソニックの新モデル「RB-HJ800」は、ノイズキャンセリング(ANC)オフで最大100時間の連続再生を叩き出す。充電器を持ち歩く煩わしさからユーザーを完全解放する、まさにエポックメイキングな一台だ。
圧倒的なスタミナ。これが本機の最大の武器。
ANCを有効にした状態でも約72時間稼働。1日2.5時間使ったとしても、約1ヶ月間は充電ケーブルに触れる必要すら生じない。同社史上最長となるバッテリー寿命は、頻繁な充電という現代の呪縛を見事に断ち切っている。
音質面や使い勝手への配慮も光る。
40mmドライバーを搭載し、本体ボタンで即座に切り替え可能なベースエンハンサーを装備。楽曲に合わせて低音を直感的にブーストできる操作感は、日常使いにおいて高く評価できるポイント。
そして、長時間の装着を前提としているからこそ、ヘッドバンドとイヤークッションには極めて柔らかな素材を採用。長時間のリスニングでも疲労を蓄積させない設計思想がうかがえる。
外観には和の美意識を巧みに落とし込んだ。

日本の伝統色からインスパイアされた「2色(黒)」「白ねり(白)」「梅染(ピンク)」の3色展開。シングルアーム構造と丸みを帯びたフォルムが相まって、極めてミニマルな佇まいを見せる。
さらに2パターンの折りたたみ機構を備え、持ち運びのしやすさも計算し尽くされている。
価格は公式オンラインストアで14,850円。
物価高騰が叫ばれる昨今、ANC搭載でこの驚異的なバッテリー性能を持ちながら1万円台中盤という価格設定は、他社の同価格帯モデルにとって脅威以外の何物でもない。エントリーからミドルクラスのオーディオ市場の勢力図を塗り替えるポテンシャルを秘めている。
バッテリー寿命という最大のペインポイントを解消したRB-HJ800。
オーディオ業界では高価格帯のハイエンドモデルがもてはやされがちだが、実用性とコストパフォーマンスをここまで突き詰めた製品こそ、実は最も多くのユーザーの日常を豊かにする。
充電を忘れるという未体験の快適さ。一度その身軽さを味わえば、もう以前のヘッドホンには戻れないはずだ。
Source:Panasonic

