オーディオ機器とウェアラブルカメラ、そしてAI。これまで別々に進化してきた機能が、ついにひとつのデバイスに融合した。
新興メーカーのRollmeが新たに投入したのは、8MPカメラとOpenAIによる音声認識システムを内蔵したオーバーイヤー型ワイヤレスヘッドホン「AuraCam」。11.11セールのプロモーション期間中とはいえ、その価格はわずか89.99ドル。単なるイロモノと切り捨てるには惜しい、野心的なスペックを備えた注目機だ。
最大の特徴はイヤーカップに搭載された8MPカメラ。電子式手ぶれ補正(EIS)を備え、移動中の撮影でもブレを抑えた写真や動画の記録を実現している。撮影データはWi-Fi 6を介して専用アプリへワンタップで同期。スマホを取り出す手間なく、視線の先の風景を瞬時に切り取る体験は、スマートグラスとは異なる新しいアプローチと言える。


さらに目を引くのが、OpenAIの技術を活用したリアルタイム翻訳と音声認識機能の実装。海外旅行などの多言語コミュニケーションをサポートするだけでなく、本体を3回タップするだけで即座に会議の録音が始まる設計は、実務レベルの使い勝手を強く意識している。
奇をてらった機能ばかりではなく、オーディオ機器としての基本も押さえている。40mmの微結晶金属振動板を採用し、クリアな高音域と大音量時の歪み抑制を両立。最新のBluetooth 5.4による低遅延接続は、ゲームプレイ時の音ズレというワイヤレス特有の弱点もしっかりカバーする。
長時間のリスニングを想定したレザー調イヤーパッド、終日駆動するバッテリー、そして急速充電への対応。日常使いのヘッドホンとしての隙は少ない。

同社は今年7月、カメラ付きのオープンイヤー型骨伝導モデル「AirCam」を79.99ドルでリリースしたばかり。そこからわずか数ヶ月でより没入感の高いオーバーイヤー型へ進化させ、価格上昇を10ドルに抑え込んだ開発スピードには脅威すら覚える。
カラーはブラックとベージュの2色展開で、現在は同社のオンラインストアで販売中。ウェアラブルAIの新しい形を手軽に体験できるデバイスとして、ガジェット市場に一石を投じる存在になるのは間違いない。普及が足踏みするスマートグラスを尻目に、カメラとAIの最適解は「耳元」にあるのかもしれない。
Source:Rollme

