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パソコンの買い替えや自作を検討しているなら、決断は早いほうがいい。
世界的なメモリ不足は改善に向かうどころか、これから未曾有の暗黒期へ突入しようとしている。台湾のメモリ製品大手TeamGroupが発した警告は、消費者にとって極めて残酷な現実を突きつけた。
11月2日に行われた同社の決算説明会。CEOの陳清文氏は、現在のメモリ市場がまだ「最悪の事態」を迎えていないと明言。供給のボトルネックが極限に達するのは、2026年第4四半期から2027年第2四半期だと予測した。
つまり、あと1年足らずで我々はかつてない深刻なパーツ不足に直面する。
元凶は他でもない、爆発的なAI需要。 データセンター向けAIサーバーの構築が、世界のメモリ生産能力を凄まじい勢いで飲み込んでいるのだ。
TeamGroupの売上構成比を見れば、その異様さは一目瞭然だろう。わずか1年前の2025年第3四半期、消費者向けの売上は75.4%を占めていた。それが現在、AIサーバー向けを中心とする法人顧客が64.6%へと一気に逆転。消費者は完全に市場の主役から引きずり降ろされた格好だ。
サムスン、SKハイニックス、マイクロンといった大手製造メーカーの状況も絶望的。彼らの生産枠は、長期契約によって2027年分まですでに完売していると報じられている。
サードパーティの買い手が入り込む隙間は一切なく、文字通り「金を積んでも買えない」異常事態。中国のCXMTやYMTCといった新興サプライヤーが市場シェアの約10%を握るまでに成長したものの、この巨大な需要の渦を満たすには到底及ばない。
価格の暴騰はすでに顕在化している。
指標となる16GB DDR5チップの契約価格。2025年10月時点では8.70ドルだったが、2026年9月には約48ドルへと跳ね上がった。実に5.5倍という驚異的な値上がり。しかも、長期契約の枠を持たない業者向けのスポット価格には、ここからさらに30~50%のプレミアムが上乗せされて取引されている。
スマートフォンからPC、家庭用ゲーム機に至るまで、あらゆるデジタル機器の製造コストを直撃する今回のメモリ危機。TeamGroupは、この需給バランスの崩壊が2028年後半以降まで長引くと見ている。
AIの進化が産業を牽引する一方で、その足元を支えるハードウェア資源は一部の巨大資本に独占されつつある。エンドユーザーにとって、メモリやストレージの増設が「高嶺の花」となる時代。それは決して悲観的な予測などではなく、すでに我々の足元で進行している現実だ。
Source:BigGo Finance

