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伝統工芸と最先端音響技術の、ひとつの到達点。 オーディオテクニカが新たに発表した密閉型ヘッドホンのフラッグシップモデル「ATH-AWX7000」は、まさにそんな表現がふさわしい
日本の職人技が光る木曽檜材のハウジングに、美しい越前漆の仕上げ。 この優美な外観は単なる装飾ではなく、天然木材ならではの深く温かみのある低音と、幾重にも重なる広大なサウンドステージを獲得するための必然的な選択肢。 ハイエンドオーディオ市場において素材の響きを追求したウッドモデルは常に特別な存在感を放つが、本機はその頂を狙う野心的なプロダクトと言える。

心臓部には、本機のために専用設計されたハイブリッドマトリックス振動板(HMD)採用の58mm大口径ドライバーを搭載。 同社の開放型フラッグシップ「ATH-ADX7000」の開発で培われたHXDTドライバー成形技術を惜しみなく投入することで、5Hzから50kHzという驚異的な超広帯域再生を実現した。 インピーダンス48Ω、感度97dB/mWという堅実なスペックからは、アンプの駆動力を素直に引き出し、繊細なピアニシモからダイナミックなフォルテシモまでを正確に描き切るポテンシャルがうかがえる。
肌に直接触れるヘッドバンドとイヤーパッドには、しなやかで通気性に優れた国産鹿革を採用。 本体重量353gという数値は決して最軽量クラスではないものの、上質な素材と人間工学に基づいた設計により、長時間のリスニングでも極上の装着感を約束する。
ケーブル類への妥協もない。 本体側には独自設計のA2DCコネクタを採用し、3.0mの6.35mmアンバランスケーブルに加え、2.5mのNeutrik製4ピンXLRMバランスケーブルを標準で同梱。 使用しない際に重宝するコンパクトな専用キャリングケースも付属し、あらゆるハイエンドリスニング環境に即座に対応する構えだ。
近年、平面磁界型ドライバーの台頭などでハイエンドヘッドホンの技術競争は激化の一途を辿っている。 しかし、天然木材の音響特性と熟練の伝統工芸を掛け合わせたATH-AWX7000のアプローチは、単なるスペック主義とは一線を画す「官能的な音の美しさ」を市場に突きつけている。 効率やデータだけでは測れない、音楽の奥深い熱量を鼓膜へ届けるマスターピースとなるのは間違いない。
Source:Audio-Technica

