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スマートフォンのバッテリー容量競争がついに新たな局面に突入した。Xiaomiが準備を進めている「Poco X8 Pro Max」が、規格外とも言える8,500mAhの大容量バッテリーを搭載してグローバル展開されることが確実となった。これまで噂の域を出なかった情報だが、複数の認証機関への登録が確認されたことで、発売は秒読み段階に入ったと見て間違いない。
このデバイスの正体は、中国国内向けに展開される「Redmi Turbo 5 Max」のグローバル版だ。モデル番号「2602BPC18G」として、シンガポールのIMDA、インドネシアのTKDN、そしてユーラシア経済委員会(EEC)といった主要な規制当局のデータベースに次々と姿を現した。これら認証情報の出現は、世界市場への投入が確定した何よりの証拠だ。
特筆すべきはやはり、その圧倒的なバッテリー容量にある。近年のハイエンド機でさえ5,000mAh前後で足踏み状態が続いていたが、Xiaomiは高密度シリコンカーボンバッテリー技術などを駆使し、筐体サイズを維持したまま8,500mAhという数値を叩き出した可能性が高い。モバイルバッテリーを持ち歩くという常識が、この一台によって過去のものになるかもしれない。
心臓部にはMediaTekのDimensity 9500sが採用される見込みだ。これはスタンダードモデルとなる「Poco X8 Pro」(Redmi Turbo 5のリブランド)が搭載するDimensity 8500 Ultraと比較しても、明確に上位のパフォーマンスを志向している。3,500ニトを誇る超高輝度AMOLEDディスプレイと組み合わせることで、屋外での視認性と長時間駆動を両立させた、実用性重視のモンスターマシンに仕上がっている。
気になる価格設定だが、リーク情報では529ユーロ(約460ドル)前後と予想されている。昨今のフラッグシップ機が10万円、15万円と高騰する中で、このスペックをこの価格帯で投入できるのはXiaomiのサプライチェーン網があってこそだ。SamsungやGoogleのミドルレンジ機にとって、極めて厄介な競合となるのは間違いない。
モバイル業界は長らく「処理性能」の向上に注力してきたが、消費者が真に求めているのは「充電からの解放」だ。Poco X8 Pro Maxの登場は、単なるスペックアップではなく、スマートフォンの使い勝手そのものを変える転換点になるだろう。数日間の無充電使用が当たり前になる未来が、すぐそこまで迫っている。
Source:TKDN

