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手元のXiaomi端末にアップデートが来ないと設定画面を連打しているユーザーは、一旦その手を休めたほうがよさそうだ。XiaomiがOSアップデートの配信プロセスを一時的に、しかし完全にストップさせる動きを見せている。
理由はシステムの不具合でも開発の遅延でもない。中国企業にとって最大のイベント、春節(旧正月)による長期休暇だ。2月15日から3月3日までの約2週間、Xiaomiのソフトウェア開発は実質的な冬眠期間に入る。
このニュースを聞いて不安になる必要はない。むしろ、Xiaomiの進捗管理は驚くほど順調だ。最新のトラッカー情報によれば、HyperOS 3の展開はすでに計画の95%を完了している。
2026年2月初旬の時点でここまでの数字を叩き出しているのは、Androidメーカーの中でも異例のスピードと言っていい。残る5%の未配信デバイスについても、今回の「空白の期間」が致命的な遅れにつながる可能性は低い。

多くのメーカーが年末商戦や年度末に向けてリソースを集中させる中、Xiaomiは春節前に大仕事をほぼ片付けてしまった形だ。直近でもRedmiシリーズを含む20機種以上に安定版を配信済みで、開発チームは心置きなく休暇に入れる状態を作り上げている。
興味深いのは、ただ休むだけではない点だ。最新フラッグシップのXiaomi 17 Pro向けには、春節を祝う遊び心満載のギミックを仕込んでいる。HyperOS 3.0.44.0.WPCNXMへのアップデートで、新年のカウントダウン機能や、エアジェスチャーで花火のアニメーションを打ち上げる機能を追加した。
ハードウェアのスペック競争だけでなく、こうしたソフトウェアによる「体験の演出」に余裕が見えるのも、現在のXiaomiの強さを示している。
グローバル版のユーザーが気になるのは「3月までに全対象端末への配信完了」という公約が守られるかだが、現状の進捗率を見れば懸念は無用だ。3月3日の業務再開後、残されたわずかな未配信端末へのロールアウトが一気に進むはずだ。
春節明けの3月、Xiaomiはリフレッシュした体制で最後の仕上げにかかる。ユーザーにとっては少し長い待ち時間となるが、この静寂は次の安定したリリースのための充電期間と捉えておくのが正解だ。今はスマートフォン上の花火を眺めつつ、果報を寝て待つのが得策だろう。

