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Galaxy S26シリーズの足音が近づく中、かつての名機がついに役目を終える。Samsungは2021年のフラッグシップ「Galaxy S21」シリーズへのソフトウェアサポート終了を決定した。
セキュリティパッチの提供も止まるため、当該機種のユーザーは事実上の「強制買い替え」を迫られる局面に立たされている。
今回サポート終了の対象となるのは、Galaxy S21、S21+、そしてS21 Ultraの3機種だ。発売当時の公約通り「4年間のサポート」をきっちりと完遂した形ではある。しかし、同年に発売されたAppleのiPhone 13が、通例通りであれば2027年頃までOSアップデートが見込まれている現状と比較すると、Androidの製品寿命の短さが浮き彫りになる。
もっとも歯がゆいのは、ハードウェアとしてはまだ十分に使える点だ。搭載されているチップセットは、SNSや動画視聴、一般的なゲームプレイにおいて、今でもストレスを感じさせない処理能力を持っている。
バッテリーが劣化していれば交換すれば済む話だが、OSの更新が止まってしまえば、新たなセキュリティ脅威に対する防御力はゼロに等しい。ハードは元気なのにソフトが寿命を迎える、この構造的な問題はユーザーの財布にも環境にも優しくない。
ただ、この「4年の壁」に泣かされるのは、S21世代が最後になりそうだ。SamsungはGalaxy S24以降、GoogleのPixelシリーズと同様に「最大7年間のOSアップデート」を約束し始めている。最新のGalaxy S26を含む新世代機では、ハードウェアが物理的に壊れるまで、あるいはバッテリー技術の限界が来るまで、ソフトウェアが足を引っ張ることはなくなる。
なお、S21シリーズでも廉価版の「Galaxy S21 FE」や、同年の折りたたみ端末「Z Fold 3」「Z Flip 3」については、発売時期のズレによりサポートが継続している。とはいえ、これらも遠くない未来に同じ運命をたどることは確定しているため、安心はできない。
S21ユーザーにとって、登場間近のS26や現行のS25への乗り換えは、単なるカメラや処理速度の向上以上の意味を持つ。次は7年間、セキュリティの不安なく使い続けられる権利を手に入れることになるからだ。短命だったAndroidフラッグシップの時代は、S21と共に過去のものとなりつつある。

