「絶対に出さない」と言われていたものが、目の前に現れた時の衝撃。皆さんは最近、そんな経験をしましたか?
ゲーミングPC界隈で今、ある意味で最も期待を裏切り、そして最高にファンを喜ばせているニュースがあります。それが、Lenovoの最新携帯ゲーム機「Legion Go 2」におけるSteamOS版の電撃発表です。
これまで「Windows一本で行く」と頑なに言い張っていたLenovoが、なぜこのタイミングで手のひらを返したのか。そして、先行するWindows版よりあえて高い価格設定にしてきた裏にはどんな意図があるのか。
今回は、単なるスペック紹介に留まらず、実際にこれを手にする私たちが抱くであろう「期待と不安」の正体に迫ります。
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まさかの「逆転劇」にファン悶絶。公式が否定し続けたSteamOS版の真実
まず驚かされたのは、その発表の経緯です。CES 2025の会場で、スタッフが「SteamOS版の予定はありません」と断言していたのを、私は昨日のことのように覚えています。
プロモーション画像にSteamOSらしき画面が映り込んでいた時でさえ、彼らは「あれはただのイメージだ」と否定していました。
それが蓋を開けてみれば、2026年のCESで堂々の主役として登場。この「出さないと言いつつ、実は最高のものを作っていた」という流れは、まるで人気ドラマの伏線回収を見ているかのようです。
スペック自体はWindows版と共通ですが、これが「SteamOSで動く」という事実には、数字以上の価値があります。
- 8.8インチの大画面OLED(有機EL)パネル
- 144Hzのリフレッシュレートが生むヌルヌル動く視覚体験
- AMD Ryzen Z2 Extremeによる圧倒的な演算能力
特にOLEDの採用は、黒の締まり方が全く違います。宇宙を舞台にしたゲームや、影の表現が重要なホラーゲームをプレイした時、自分の手の中に小さな銀河があるような、そんな変化を肌で感じることになるでしょう。

「100ドルの差」は高いのか?私たちが本当に求めている「安心」の対価
ここで気になるのが、Windows版(1,099.99ドル〜)に比べて、SteamOS版が1,199ドルからと、約100ドル(約1.5万円前後)高く設定されている点です。
「OSが違うだけで高くなるの?」と疑問に思うかもしれません。しかし、ここには携帯ゲーム機特有の「深い悩み」を解決するためのコストが含まれています。

Windows機でゲームをしていると、突然のアップデートで動作が重くなったり、コントローラーの認識が甘かったり、スリープからの復帰に失敗したり……。そんな小さなストレスの積み重ねに、嫌気がさしたことはありませんか?
SteamOS版を選ぶ最大のメリットは、コンソールゲーム機(SwitchやPS5)のような「電源を入れたら即、ゲームの世界」という体験が保証されることです。
Lenovoが公式にValveのOSを最適化したということは、ドライバの相性問題をユーザーが解決する必要がない、という「時間の節約」を買うことと同義なのです。この100ドルは、設定画面と格闘する時間を、純粋にプレイを楽しむ時間に変えるための「保険料」と言えるかもしれません。

外観にもこだわり。「Nebula Nocturne」という選択肢
デザイン面でも、面白い差別化が図られています。Windows版が清潔感のある白であるのに対し、SteamOS版は「Eclipse Black(エクリプス・ブラック)」を採用。
さらに、下位モデルのLegion Go Sで見られたあの妖艶な紫色「Nebula Nocturne」の系譜を感じさせる、大人のガジェット感があります。
手に馴染むマットな質感と、重厚な黒。そして暗闇で光るLED。 これは単なる道具ではなく、所有欲を満たしてくれる「相棒」としての風格を備えています。
74Whという大容量バッテリーを搭載しているため、外出先での長時間プレイも現実的になりました。重さが気になるという声もありますが、このスペックを安定して動かすための「信頼の重み」だと考えれば、納得の範疇でしょう。


