私たちがスマートフォンに求めるもの。それは1億画素のカメラでしょうか、それとも最新のベンチマークスコアでしょうか。もちろんそれらも大切ですが、結局のところ、毎日何百回と目にし、指先に触れる「デザイン」こそが、その所有欲を左右する最大の要因であることは否定できません。
ここ数年、GalaxyのUltraシリーズといえば、鋭い角と武骨なカメラ周りがアイデンティティでした。しかし、著名リーカーのIce Universe氏がもたらした最新の情報は、長年のファンほど「えっ、そっちに行くの?」と声を漏らしてしまうような、大きな方向転換を予感させるものでした。
2026年の主役、Galaxy S26 Ultra。その洗練の裏側に隠された、Appleへの「追従」と「決別」の境界線について、今わかっていることを深掘りしてみましょう。
Recently, I had the opportunity to see part of the real Galaxy S26 Ultra design in person. One thing is certain: it has finally abandoned the much-criticized, cheap-looking “vinyl record” camera ring design.
— Ice Universe (@UniverseIce) January 4, 2026
The new design looks more like the metal rings around the cameras on… pic.twitter.com/z7JMxZht7X
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宿命のライバルに急接近?「レコード盤」から「高級リング」への脱却
今回のリークで最も話題を呼んでいるのが、背面カメラのデザイン変更です。現行モデルを愛用している方なら共感していただけるかもしれませんが、これまでのカメラリングはどこか「レコード盤」のような溝があり、ガジェット感は強いものの、少し無骨すぎる印象もありました。
最新の情報によると、S26 Ultraではこのリングが刷新され、よりミニマルで高級感のある金属製リングへと進化を遂げるとのこと。そして、その質感が「iPhone 17 Pro Maxにそっくりだ」というのです。

正直なところ、これを聞いて「サムスン独自の個性が消えてしまうのではないか」と不安に感じる方もいるでしょう。
しかし、リーカーによれば、そのリング幅はiPhoneよりもかなり細く抑えられており、ただの模倣ではなく、Galaxyらしい「引き算の美学」を追求した結果であるとされています。
カメラとしての存在感を主張する時代から、ジュエリーのようにデバイスに溶け込む時代へ。この変化をどう受け止めるかが、S26 Ultraを楽しめるかどうかの分かれ道になりそうです。
まさかの「チタン廃止」は英断か、それともコストカットか
もう一つの大きな衝撃は、フレーム素材の変更です。昨今のフラッグシップ機の象徴だった「チタン製フレーム」を廃止し、再びアルミニウム(あるいはそれに類する新素材)に戻るという噂が浮上しています。
ここで面白いのが、この動きもまたAppleのiPhone 17 Pro Maxと同じ歩調を合わせているという点です。チタンは確かに頑丈で軽い素材ですが、加工の難しさや、独特の鈍い光沢に飽きを感じ始めていたユーザーも少なくありません。

かつてのGalaxy S23 Ultraのような、あの艶やかなアルミニウムの質感が戻ってくるのだとしたら、それは「退化」ではなく、むしろ「洗練された原点回帰」と呼べるかもしれません。
チタンという魔法の言葉を捨て、あえて素材の美しさで勝負する。その背景には、持ちやすさを向上させるための「角の丸み」の変更も関係しているようです。
角を少し丸くすることで、手のひらへの食い込みを軽減しつつ、Sペンの位置をギリギリまで端に寄せる。この1ミリ単位の「使い心地への執着」こそが、スペック表には現れない本当の進化ではないでしょうか。
私たちが抱く「既視感」という不安を、どう解消するか

SNSを覗けば「結局iPhoneに似ていくのか」という冷ややかな意見も見られます。しかし、思い出してみてください。私たちは、全く新しい奇抜なデザインを求めているのでしょうか。
それとも、手に馴染み、どんなシーンでも美しく、ストレスなく使える「完成形」を求めているのでしょうか。
Galaxy S26 Ultraが目指しているのは、おそらく後者です。iPhoneに似ていると言われることを恐れず、良いものは取り入れ、その上でAndroidの頂点としての「使い勝手」を磨き上げる。
もし、あなたが「最近のスマホはどれも似たり寄ったりで、買い替える喜びがない」と感じているなら、一度その先入観を捨てて、S26 Ultraが提示する新しいミニマリズムを想像してみてください。
それは、レコード盤のような懐かしさを脱ぎ捨て、2026年という時代に最適化された「最新の道具」の姿です。




