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500ドルを下回る価格帯に、突如として規格外のモンスターが放たれた。Xiaomiがグローバル市場に投入した「Poco X8 Pro Max」である。
何よりも目を引くのは、常識を覆すバッテリー容量。グローバル版で8,500mAh、インド版に至っては9,000mAhという、タブレット端末すら凌駕する数値を叩き込んできた。モバイルバッテリーを別途持ち歩く時代は、いよいよ終わりを迎える。
SoCには、MediaTekの最新チップ「Dimensity 9500s」を世界で初めて採用した。
そこにLPDDR5X規格のRAMとUFS 4.1ストレージを組み合わせ、処理速度に一切の妥協を見せない。ハイエンド機と見紛うほどの構成をこの価格帯で実現したのは、明らかな価格破壊だ。
大容量バッテリーを支える充電周りも隙がない。100Wの有線急速充電に加え、27Wのリバース有線充電に対応。自身の巨大なバッテリーを活かし、ワイヤレスイヤホンや他のスマートフォンへ給電する母艦としても機能する。
前面を覆うのは6.83インチのAMOLEDディスプレイ。解像度2,772 x 1,280、3,840HzのPWM調光を備え、Gorilla Glass 7iで堅牢に保護されている。
興味深いのは、上位機種との間で起きている逆転現象だ。リフレッシュレートこそXiaomi 15T Proの144Hzに譲る120Hz駆動だが、ピーク輝度は3,500ニトに達し、あちらを約9%も上回る。日差しの強い屋外での視認性において、明確な下克上が起きている。
カメラは50MPのメインセンサー「Light Fusion 600」を中心に、8MP超広角、20MPフロントカメラを配置。下位のPoco X8 Proとの違いをメインカメラのセンサー変更のみに留めたのは、コストと性能のバランスを極限まで見極めた結果だ。
価格は12GB/256GBモデルが469ドル、512GBモデルが529ドル。さらに早期購入割引を適用すれば、それぞれ429ドル、459ドルまで下がる。
ハイエンドに肉薄する基本性能と、他を圧倒するスタミナ。Poco X8 Pro Maxの登場は、ミドルレンジ市場における新たな絶対的基準点となる。

