スマートフォンの進化は、いつから「カメラの数」や「薄さ」ばかりを競うようになってしまったのでしょうか。私たちが本当に欲しかったのは、1日中ゲームをしても、動画を観続けても、ビクともしない「スタミナ」ではなかったでしょうか。
そんなユーザーの心の叫びに、OnePlusがとんでもない回答を叩き出してきました。新発表された「OnePlus Turbo 6V」です。
何がすごいかって、そのバッテリー容量です。なんと9,000mAh。モバイルバッテリーを持ち歩くのが馬鹿らしくなるような、まさに「規格外」のスペックを引っ提げて、ミッドレンジ市場に殴り込みをかけてきました。
今回は、ライバル機であるRedmi Note 15 Pro Plusとの比較を交えながら、このデバイスが私たちの日常をどう変えるのか、徹底的に深掘りします。
Source:OnePlus
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まさに「バッテリーの暴力」?驚異のスペック

これまで「大容量」と言われてきたスマホでも、せいぜい5,000〜6,000mAh程度でした。しかし、このTurbo 6Vは9,000mAhです。もはやスマホというより「通話ができるモバイルバッテリー」と言っても過言ではありません。
さらに驚くべきは、この容量を積みながら80Wの急速充電に対応している点です。大容量ゆえに充電が終わらない……という不安を、パワーで解決しようとするOnePlusらしい潔さを感じます。
ディスプレイについても、6.78インチのAMOLED(有機EL)を採用。解像度は2,772 x 1,272ピクセルと高精細で、明るさは1,800ニット。日差しの強い屋外でも地図がはっきりと見えます。
リフレッシュレートは144Hzに抑えられていますが(上位モデルは165Hz)、人間の目でその差を判別するのは至難の業。実用性においては十分すぎる構成です。
Redmi Note 15 Pro Plusとの比較
気になるのは、ライバルであるRedmi Note 15 Pro Plusとの違いです。
実は、Turbo 6Vに搭載されているチップセット「Snapdragon 7s Gen 4」は、Redmiの最新モデルと同じものです。上位モデルのTurbo 6が搭載する「8s Gen 4」に比べると、確かに処理能力は一段落ちます。しかし、ここがOnePlusの戦略の面白いところです。
あえて最新・最強のチップを積まないことで、価格を劇的に抑えることに成功しています。RAMは最大16GB、ストレージは512GBまで選択可能。
LPDDR4XやUFS 3.1といった、少し前の規格を採用することでコストカットを図っていますが、これらはSNSや動画視聴、一般的なゲームを楽しむ分には全く支障のないレベルです。
「最高級の贅沢はいらないけれど、ストレスなく、とにかく長く使い続けたい」
そんな、今の日本人が最も求めている「ちょうど良さ」を突いた、非常に賢いダウングレードと言えるでしょう。
結局、安かろう悪かろうではないのか?


「安くてバッテリーが大きいけれど、すぐ壊れたりしない?」 そんな不安を抱く方もいるかもしれません。
OnePlusは、このTurbo 6Vを「Turboシリーズの廉価版」と位置づけていますが、カメラ構成(50MPのメイン、16MPの自撮り)は上位モデルと同じものを採用しています。つまり、撮影体験において妥協はしていません。
価格設定を見てみると、先行販売で1,699元(約3.8万円)から。この価格で9,000mAhの安心感と144Hzの美麗ディスプレイが手に入るのは、もはや事件です。
海外展開についてはまだ不透明ですが、もし日本にこの価格帯で上陸すれば、ミッドレンジ市場のパワーバランスが崩れるのは間違いありません。まぁ、さすがにそれはないと思いますが…希望だけは持っておきたい。
私たちは「充電器からの解放」を待っていた

今回のOnePlus Turbo 6Vの発表を見て、私は少しワクワクしています。 これまで「性能アップ」という名の微々たる進化に飽き飽きしていたスマホ市場に、ようやく「実用性の極振り」という新しい風が吹いたからです。
昔のガラケーのように、一度充電すれば数日は放っておける。そんな体験が、2026年の今、再びスマホで可能になろうとしています。
もちろん、重量がどれくらいになるのか、という懸念は残ります。9,000mAhものバッテリーを積めば、物理的に重くなるのは避けられません。
しかし、予備のバッテリーをカバンに忍ばせる重さと手間を考えれば、スマホ1台に集約されるメリットの方が遥かに大きいのではないでしょうか。
スマホ選びの基準が「ベンチマークスコア」から「何日間生き残れるか」に変わる。 OnePlus Turbo 6Vは、そんな新しい時代の幕開けを予感させる1台です。
「バッテリー残量10%」の表示を見て、青ざめる日々はもうすぐ終わるのかもしれません。

