スマホの買い替えを検討するとき、私たちはいつも「価格」と「性能」の天秤にかけられます。最新のフラッグシップモデルは魅力的だけれど、価格はすでに20万円超えが当たり前。そんな状況に、少しばかり「疲れ」を感じてはいませんか。
高いお金を払わなければ、サクサク動くゲーム体験や、数日間使い続けられるバッテリーは手に入らない。そんな半ば諦めのような常識を、OnePlusが開発中の新シリーズ「OnePlus Turbo」が鮮やかに打ち砕こうとしています。
ベンチマークの結果が出るたびに、ガジェット界隈ではザワつきが広がっています。なぜなら、この端末は「最高級のチップ」を積んでいないにもかかわらず、並み居る高級機を脅かすほどの数値を叩き出しているからです。今回は、2026年1月の登場が噂されるこの異端児の正体に迫ります。
記事の内容を音声で聞きたい方はこちら↓
ポチップ
ランク下のチップなのに「爆速」という、嬉しい裏切り
最新のリーク情報によると、OnePlus Turboに搭載されるのは「Snapdragon 8s Gen 4」というチップです。名前に「s」が付くこのモデルは、本来、最高峰である8 Eliteの陰に隠れた、いわば「アッパーミッドレンジ」向けの廉価版という立ち位置でした。
しかし、蓋を開けてみれば、AnTuTu V11ベンチマークで記録したスコアは、驚異の2,609,327ポイント。ちなみに、Snapdragon 8s Gen 4のAnTuTu V11ベンチマークは約240万。
少し前までのフラッグシップ機をあっさりと抜き去るパフォーマンスです。16GBの潤沢なメモリと、OnePlus独自の最適化が噛み合った結果、格上の存在であるはずの「8 Elite」搭載機に迫る勢いを見せています。
「安いチップだから、性能もそこそこだろう」という私たちの予測は、良い意味で裏切られることになりそうです。
9,000mAhという、もはやモバイルバッテリー並みの安心感
性能の高さもさることながら、私が最も注目し、そして安堵したのは、そのバッテリー容量です。なんと9,000mAhという、一般的なスマートフォンの約2倍近い容量を積んでくるというのです。
外出先で、Googleマップを使い、写真を撮り、SNSをチェックする。そんな当たり前の日常の中で、夕方には「あと30%しかない」と冷や冷やする。そんなモバイルバッテリーありきの生活から、ようやく解放されるかもしれません。
さらに、165Hzという驚異的なリフレッシュレートを持つ6.78インチのOLEDディスプレイを搭載。金属製のミッドフレームを採用し、質感にも妥協はありません。
単なる「安物」ではなく、手に持ったときに「良いものを買った」という満足感をしっかり与えてくれる。そんなOnePlusの執念を感じます。
ライバルRedmi Turbo 5 Proとの比較で見えてくるもの
もちろん、市場には強力なライバルが存在します。特にXiaomi系列のRedmi Turbo 5 Proは、このOnePlus Turboにとって最大の壁となるでしょう。
単純なSoCのスペックだけを見れば、Redmiの方が一枚上手かもしれません。しかし、スマートフォンはスペック表だけで語れるものではありません。長時間のゲームプレイでも熱を持ちにくい冷却システムや、9,000mAhのスタミナがもたらす心の余裕。これらは、数値化しにくいけれど、使ってみて初めて「これにして良かった」と思える重要な要素です。
「フラッグシップを買う余裕はないけれど、妥協は絶対にしたくない」という、私たちユーザーの切実な願い。OnePlus Turboは、その絶妙な隙間を射抜こうとしています。
ポチップ
