The Game Awards(TGA)の開催が迫る中、ゲーマー界隈がざわついています。ジェフ・キースリー氏が投稿した「不気味な彫刻」の画像。これが何を意味するのか、SNSでは様々な憶測が飛び交いました。
多くのファンが期待したのは『ゴッド・オブ・ウォー』の新作、あるいは毎度おなじみのネタとして『ハーフライフ3』の名前も挙がりましたが、どうやら事態はもっと現実的かつ、別の意味で衝撃的な方向へと進んでいるようです。
本記事では、TGAで発表されると噂される『ディアブロ IV』の最新拡張パック情報と、そこから派生して浮上した「Switch 2(次世代ニンテンドースイッチ)」への移植の可能性について、リーク情報や関係者の発言を元に深掘りしていきます。
単なるアップデート情報に留まらない、ブリザードとマイクロソフトの戦略が見え隠れするこの話題。我々の予想を裏切るサプライズはあるのでしょうか。
Source: NintendoLife

話題の不気味な彫刻とジェズ・コーデン氏の発言
事の発端は、TGAの司会者ジェフ・キースリー氏による謎めいた投稿でした。当初は『ゴッド・オブ・ウォー』関連かと思われましたが、Windows Centralのジェズ・コーデン氏がこれを否定。あのアートワークは『ディアブロ IV』を示唆していると指摘したのです。
しかし、話はここで終わりません。コーデン氏は読者からの「拡張パックの発表か?」という問いに対し、「はい、あります。でも、もっとあります」と意味深な返答をしました。この「もっと」という言葉が、単なるコンテンツ追加以上の何か、つまりプラットフォームの拡大を指しているのではないかと見られています。
regal.inspiring.thickness pic.twitter.com/lY1duUcE1B
— Geoff Keighley (@geoffkeighley) November 29, 2025
「もっとある」の正体はSwitch 2版か
「もっとある」という言葉の解釈として最も有力視されているのが、任天堂の次世代機、通称「Switch 2」への移植です。
現在、ディアブロ IVはPC、Xbox、PlayStationで既に遊べます。残された主要なプラットフォームは任天堂ハードのみ。2025年初頭から噂されていた「Switch 2版ディアブロ」説が、ここで再び熱を帯びてきました。
これにはいくつかの根拠があります。まず、ブリザードがマイクロソフト傘下になったことで、Xboxタイトルのマルチプラットフォーム化(Project Latitude)の流れに乗る可能性が高いこと。
そして、過去にブリザードの元GMであるロッド・ファーガソン氏がSwitch移植への関心を示していたことです。

技術的な課題と発売時期
もちろん、現行のSwitchで『ディアブロ IV』のような重厚なライブサービスゲームを動かすのはスペック的に厳しいという見方がありました。しかし、それが「Switch 2」であれば話は変わります。
データマイニングでは12月12日という日付が見つかっており、開発陣もTGAの視聴を推奨しています。もしここで「拡張パック」と同時に「新ハードへの対応」が発表されれば、それは任天堂ファンにとっても、携帯機でハクスラを遊びたい層にとっても、予想外のクリスマスプレゼントになるでしょう。
2026年に予定されている次なる拡張パックへの布石としても、新たなユーザー層の開拓は急務と言えるかもしれません。
正直なところ、単に「拡張パックが出ます」というだけでは、既存プレイヤー以外にはあまり響かないニュースになっていたかもしれません。しかし、そこに「Switch 2」という未確定ながらも期待値の高い要素が絡むことで、一気に業界全体の注目事案へと変化しました。
私たちが普段「このゲームは重いから携帯機では無理だ」と勝手に限界を決めてしまっている認識を、技術の進歩や企業の戦略があっさりと超えてくる瞬間は、いつ見てもワクワクするものです。マイクロソフトと任天堂の距離感が近づいている今、この「悪魔」が任天堂の次世代機に降り立つ日は、そう遠くないのかもしれません。

