Nothing Phone (3a) Liteがインドで発売!3万円台でこの性能はバグ?「神コスパ」の正体

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英国のテックブランドNothingが、またしても市場の予測を裏切る興味深い一手に出ました。インド市場で正式に販売が開始された「Nothing Phone (3a) Lite」。

名前だけを見れば、既存モデルの単なる廉価版、あるいは機能縮小版だと誰もが思うでしょう。しかし、蓋を開けてみると、そこには良い意味での「違和感」があります。

このモデル、実は先日登場したサブブランドの「CMF Phone 2 Pro」と驚くほど多くのDNAを共有しているのです。「Lite」という控えめな名称の裏に隠された、20,999ルピー(約3万円台後半〜)という価格設定と、それを凌駕するスペックのバランス。

日本円換算でのこの価格帯は、昨今の円安事情を鑑みても「神コスパ」と言わざるを得ません。果たしてこの端末は、単なる安売りなのか、それともミッドレンジ市場の新たな覇権を握る存在なのか。その詳細を紐解いていきます。

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ナッシング(Nothing)
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まず、目に入るのがディスプレイの質です。Phone (3a) Liteは6.77インチのフレキシブルAMOLEDパネルを採用しており、リフレッシュレートは120Hzに対応しています。

ピーク輝度が3,000nitsに達するという点は、屋外での視認性を劇的に向上させる要素であり、これまでの「格安スマホは画面が暗い」という常識を過去のものにしようとしています。

カテゴリスペック / 詳細
発売日 (インド)2025年12月5日
価格 (インド)8GB + 128GB: 20,999 INR
8GB + 256GB: 22,999 INR
カラーバリエーションホワイト / ブラック / ブルー
ディスプレイ6.77インチ フレキシブル AMOLED
解像度最大 1080p
リフレッシュレート120Hz
最大輝度HDRモード時 3,000nits (ピーク)
保護ガラスPanda Glass
プロセッサMediaTek Dimensity 7300 Pro 5G
RAM / ストレージ最大 8GB RAM / 256GB 内部ストレージ
ストレージ拡張最大 2TB まで対応
OSAndroid 15 ベース Nothing OS 3.5
OSアップデート保証メジャーアップデート 3回 (Android 16, 17, 18)
セキュリティパッチ2031年までの6年間
バッテリー容量5,000mAh
有線充電33W
リバース充電5W (リバース有線充電)
メインカメラ50MP
望遠カメラ50MP
超広角カメラ8MP
フロントカメラ16MP
生体認証ディスプレイ内蔵指紋センサー
防水 / 防塵IP54 規格
接続機能Wi-Fi 5, Bluetooth 5.4
その他CMF Phone 2 Pro と多くの機能を共有

心臓部にはMediaTek Dimensity 7300 Pro 5Gプロセッサを搭載。これは日常使いから軽いゲームプレイまでを難なくこなすチップセットであり、最大8GBのRAMと組み合わせることで、Android 15ベースのNothing OS 3.5をスムーズに駆動させます。

特筆すべきは、ストレージ拡張が最大2TBまで可能という点でしょう。クラウド全盛の時代にあえて物理的な拡張性を残すあたり、ユーザーの実用性を深く理解していると感じさせます。

そして、多くのユーザーが最も驚くであろうポイントがカメラ構成です。通常、Lite版といえばカメラ性能、特に望遠レンズが最初に削減されるのが通例です。ところが、この端末は50MPのメインカメラに加え、50MPの望遠レンズ、さらには8MPの超広角カメラを搭載しています。

ミッドレンジ帯で高画素の望遠レンズを積んでくるあたり、Nothingは「削る場所」と「残すべき体験」の選定基準が他社とは明らかに異なります。

バッテリー周りに関しても、5,000mAhの大容量に33W充電、そしてユニークなのが5Wの逆有線充電への対応です。これはイヤホンなどのアクセサリをスマホから充電できる機能ですが、このクラスの端末で標準装備されているのは珍しいです。さらに、ソフトウェアサポートの手厚さも異常なレベルです。

Android 16、17、18までの3世代アップデートに加え、2031年までの6年間という長期セキュリティパッチが約束されています。ハードウェアを使い捨てにせず、ソフトウェアで寿命を延ばすという姿勢は、SDGs的な観点からも現代のニーズに合致しています。

Nothing Phone (3a) Liteを見て感じるのは、スマートフォン市場における「ヒエラルキーの崩壊」です。かつては価格と性能が綺麗な比例関係にありましたが、この端末はCMF Phone 2 Proのハードウェアを流用しつつ、Nothingブランドのソフトウェア体験を付与することで、その境界線を曖昧にしました。

正直なところ、ユーザー視点で見れば「どれを買えばいいのか」という贅沢な悩みを抱えることになりますが、それはメーカーが選択肢の幅を、品質を落とさずに広げている証拠でもあります。

「Lite」という名前がもはや「機能不足」を意味しない時代。3万円台で6年間の安心を買えるという事実は、高騰するスマホ市場において一つの救世主となり得るでしょう。日本市場への投入が待たれる一台ですが、FeliCaを搭載するのであれば、もう少しお値段は上がりそうな気はしますね。

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