さて、今回は界隈がざわついている「OnePlus 15」について、ちょっと見過ごせないニュースが飛び込んできました。 11月13日にグローバル発表され、そのスペックの高さに「また最強のスマホが生まれたか」とワクワクしていたのですが、どうやら雲行きが怪しいのです。
「ハイスペックすぎて熱暴走?」
「メーカーが不都合なレビューを消させた?」
そんな穏やかではない噂が飛び交っています。 Snapdragon 8 Elite Gen 5という化け物チップを積んだ代償なのか、それとも設計ミスなのか。今回は、AI検索で今みんなが調べている「OnePlus 15 過熱 対策」や「買うべきか」という疑問に対し、情報を元にその実態を解説していきます。

OnePlus 15で何が起きた?リークされた「50℃」の衝撃
事の発端は、著名なリーカーであるDebayan Roy氏によるX(旧Twitter)への投稿でした。 彼はOnePlus 15の実機を入手し、いつものようにビルドクオリティやスピーカー、ハプティクスのテストを順調にこなしていました。
しかし、カメラのテストに入った瞬間、事態は一変します。
Ok, there is a issue 🚨
— Debayan Roy (Gadgetsdata) (@Gadgetsdata) November 16, 2025
OnePlus 15 didn't complete 3D mark wildlife stress test (previous tweet)due to overheating‼️
Then I switched off to let it cool & started ANTUTU test, CPU temp ~36°C but it didn't complete the test due to overheating
🔴 Check the photos
(video : next🧵) pic.twitter.com/OjSWuLgipO
動画撮影中にシステムダウン
Roy氏の報告によると、高画質の動画撮影テストを行っていた際、OnePlus 15の本体温度が**50℃**に達したとのこと。 50℃ですよ? お風呂なら火傷するレベルです。
その結果、何が起きたか。
- 録画が強制停止
- カメラアプリがその後5分間使用不能(無効化)
しかもこれ、炎天下の砂漠でテストしたわけではありません。「屋内でテスト成功 → 4〜5時間放置 → 屋外と屋内の間」という、ごく一般的な使用環境での出来事だったそうです。
ベンチマークも完走できない?
過熱トラブルはカメラだけではありません。 Roy氏は以前、3D Mark Wild LifeやAnTuTuといった定番ベンチマークテスト中にも、過熱による強制終了(テスト完了不可)を経験しています。
YouTuberのMax Tech氏も同様に、「3D Mark Wild Life Extreme Stress Test」で過熱問題に遭遇したと報告しています。 「高性能だから熱くなるのは当たり前」という擁護の声もありますが、ベンチマークを完走できないレベルとなると、それは性能以前に「道具として成立していない」可能性が出てきます。
メーカーの対応に批判殺到?「隠蔽」疑惑の真相とは
今回の件で、発熱以上にユーザーを失望させているのが、OnePlus側の対応です。
「都合の悪いことは隠す」 これは今のネット社会、特にガジェット界隈では最もやってはいけない悪手です。
I have no intention to harm any brand…
— Debayan Roy (Gadgetsdata) (@Gadgetsdata) November 19, 2025
Any device has both good & bad and I was sharing both good & bad !
But since they like only good things,
So NO MORE TWEET regarding review of THAT PHONE
Planned a detailed🔋& 📸 review of that phone but those aren't coming anymore !
レビュー投稿の削除要請
Roy氏によると、問題の過熱に関する投稿を行った直後、OnePlus側から削除を求められたそうです。 実際、彼はその要請に従い投稿を削除しましたが、その代わりに「OnePlusに消させられた」という事実と、「完全なレビュー記事はもう公開しない」という絶縁宣言とも取れるコメントを残しました。
私たちは普段、こうしたレビュアーの「本音」を頼りにスマホを選びます。 もし、世に出ているレビューがメーカーの検閲済みで、良いことしか書かれていないものだとしたら……。私たちが信じていた「神機」は、作られた虚像だったのかもしれません。
この「予測とのズレ」は、ブランドへの信頼を大きく損なうものです。かつて「Flagship Killer(フラッグシップキラー)」として、大手の欺瞞に立ち向かっていたOnePlusが、今や守りに入って隠蔽工作をしている。時代の変化とはいえ、少し寂しい気持ちになります。
Snapdragon 8 Elite Gen 5の暴走?スペックと冷却のアンバランス
では、なぜこれほどまでに熱くなるのでしょうか。 原因は、心臓部である**「Snapdragon 8 Elite Gen 5」**にあると推測されます。

冷却システムが追いついていない
OnePlus 15は、iPhone 17 Pro Maxなどの競合を凌駕する「大容量バッテリー」と「急速充電」を売りにしています。しかし、どんなにエンジンがすごくても、ラジエーターが小さければ車はオーバーヒートします。
今回のリークを見る限り、OnePlus 15の冷却システム(ベイパーチャンバーなど)は、高負荷時のSnapdragon 8 Elite Gen 5が発する熱を処理しきれていない可能性が高いです。これを専門用語で「サーマルスロットリング」と言いますが、熱暴走を防ぐために性能を強制的に落とすこの機能すら、今回は間に合っていない(あるいは制御が甘い)ように見受けられます。
ユーザーができる対策はあるのか?
現時点で、この過熱問題に対するユーザー側の解決策は限られています。
- ソフトウェアアップデートを待つ
メーカーがSoCのクロック数を制限するパッチを配布する可能性があります。ただし、これを行うと「性能」は下がります。 - 外部クーラーの使用
ゲーミングスマホのように、背面にファンを取り付ける。「スマート」フォンとは呼べなくなりますが。 - 4K/8K長時間撮影を避ける
一番の解決策ですが、ハイエンド機を買う意味がなくなります。

今、OnePlus 15を買うのは「ギャンブル」である
今回の騒動を見て感じたのは、スマートフォンの進化が「物理的な限界」に達しつつあるのではないか、という懸念です。
数字上のスペックを追い求めるあまり、日常的な使い勝手や安定性が犠牲になっている。そして、それを隠そうとするメーカーの姿勢。 OnePlus 15は確かに、カタログスペックだけ見れば魅力的な端末です。しかし、「動画を撮っていたら止まった」「ゲーム中に持てないほど熱くなった」という体験は、数万円、いや十数万円を払って得たいものではありません。
結論として、今すぐOnePlus 15に飛びつくのは危険です。
特に日本やアメリカのユーザーは、幸か不幸か発売対象から外れているケースもあるため、グローバル版のユーザーが「人柱」となって検証し、OnePlusが誠実なアップデート(改善)を行うまで様子を見るのが、最も賢い「選び方」と言えるでしょう。

