「いいところで映画が止まったのに、リモコンが効かない!」
「引き出しをひっくり返しても、単4電池のストックがない!」
皆さん、こんな絶望を味わったことはありませんか? 私は月に一度はあります。 スマートホームだAIだと騒いでいる令和の時代に、なぜ私たちは未だに「乾電池」という昭和の遺産を探し回らなければならないのでしょうか。
そんな人類の長年の課題(と私のイライラ)を解決してくれるかもしれない、画期的な製品が発表されました。 その名も、Google TV用屋内ソーラーリモコン「G32」。
太陽の下に行かなくても、部屋の照明だけで無限に動くという、まさに「神ガジェット」の予感がプンプンするこのデバイス。 今回は、Googleの公式サプライヤーが開発したこの新しいリモコンが、私たちの生活をどう変えるのか、そのメリットや仕組み、そして気になる発売時期について、徹底的に深掘りしていきます。
Source:9to5Google
記事の内容を音声で聞きたい方はこちら↓

Epishine G32とは?「屋内ソーラー」が変える常識
まず、「ソーラーリモコンなんて昔からあるじゃん」と思った方。その認識、ちょっとアップデートが必要です。
これまでのソーラー機器は、窓際に置いて直射日光を当てないと充電されないものがほとんどでした。しかし、今回発表された「G32」に搭載されているのは、スウェーデンの企業Epishine(エピシャイン)が開発した「屋内用有機太陽電池」です。
蛍光灯やLEDの光で発電する
これが何を意味するかというと、「普通にリビングでテレビを見ているだけで勝手に充電される」ということです。 わざわざ窓際にリモコンを並べて日光浴させる必要はありません。夜、部屋の電気をつけてYouTubeを見ているその時間が、そのまま充電時間になるのです。
Googleの公式リモコンサプライヤーであるOhsung Electronicsと共同開発されたこの製品は、まさにGoogle TVユーザーのためだけに作られた特注品。デザインも純正の雰囲気を壊さず、前面下部にスリムなソーラーパネルが配置されています。

ユーザーの課題を解決!G32を導入する3つのメリット
では、私たちが今使っている白い純正リモコンから、このG32に乗り換えるメリット(解決策)は何なのでしょうか?
1. 「電池切れの恐怖」からの解放
最大のメリットはこれに尽きます。 電池残量を気にする必要がありません。電池蓋を開けてクルクル回して復活を祈る儀式ともオサラバです。 「いつでも使える」という当たり前のことが、本当の意味で実現されます。これは精神衛生上、非常に大きな改善です。
2. ランニングコストと手間(タイパ)の削減
乾電池は消耗品です。数百円とはいえ、買いに行く手間や、捨てる時の分別ルール(自治体によって違うあれです)を考えると、タイパ(タイムパフォーマンス)は最悪です。 G32なら、初期投資だけでその後のコストはゼロ。SDGs的にも、使い捨て電池の廃棄物を減らせるため、環境に優しいという「良いことしてる感」も付いてきます。
3. 使い勝手はそのままに、機能維持
「ソーラーだからボタンが少ないのでは?」という心配は無用です。 リーク情報によると、以下の専用ボタンもしっかり搭載されています。
- Google アシスタント
- YouTube
- Netflix
いつもの操作感のまま、メンテナンスフリーになる。これぞ理想的なアップグレードです。

発売日はいつ?Google TV後継機に同梱される可能性
さて、一番知りたい「いつ、どこで買えるの?」という点ですが、現時点ではいつもの「詳細は不明」とされています。
しかし、ガジェットオタク的な視点で予想すると、以下の2つのパターンが考えられます。
- 次世代「Chromecast with Google TV」に同梱される
これが最も濃厚です。Googleは環境配慮(サステナビリティ)を強く推進しているため、次のハードウェアから「乾電池廃止」を打ち出してくる可能性があります。 - 単体アクセサリーとして販売
既存ユーザー向けに、Googleストアで3,000円〜5,000円程度で販売されるパターン。
もし単体販売されたら、私は即ポチる自信があります。今のリモコンが壊れていなくても、です。
リモコンは「消耗品」から「家具」へ
今回のニュースを見て感じたのは、テクノロジーの進化が「派手な機能追加」から**「存在感を消す方向」**に向かっているという面白さです。
これまでのリモコンは、電池が切れるたびに「私のお世話をして!」と主張してくる存在でした。しかし、このG32は、部屋の光を吸って静かに動き続ける。まるで観葉植物のように、あるいは家具の一部のように、そこに在ることが当たり前になるのです。
「電池交換」というタスクが人生から一つ消える。 たったそれだけのことですが、その積み重ねこそが、本当の意味での「豊かな暮らし(スマートライフ)」なのかもしれません。
日本での正式発表を待ちつつ、とりあえず今は引き出しの奥から予備の単4電池を探しておこうと思います。

