スマートフォンの「充電、まだ大丈夫かな?」という日常的な不安。それを過去のものにすべく、ついに「7,300mAh」という驚異的な大容量バッテリーを搭載したOnePlus 15がグローバル市場に登場しました。しかし、数字の大きさがそのまま実使用の快適さにつながるとは限りません。
真のバッテリー持久力を測るため、現行最強のライバルたち——バッテリーの絶対王者Oppo Find X9 Pro、そして根強い人気を誇るiPhone 17 Pro Max——と直接対決させた過酷なテストが実施されました。
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規格外のバッテリー対決、勝敗を分けたものは?
今回の主役であるOnePlus 15は、その大容量バッテリーが全地域共通仕様という点でも注目を集めています。テストを行ったのは、信頼性の高いバッテリー検証で知られるYouTubeチャンネル「Lover Of Tech」。
彼らは、現行の「バッテリー容量の王」であるOppo Find X9 Pro(7,500mAh)やiPhone 17 Pro Maxと同じ土俵で、OnePlus 15の限界を探りました。
テスト内容は、まさにスマートフォンの「拷問」とも言える過酷なもの。4K動画の連続録画、TikTokやInstagram Reelsのノンストップ視聴、複数のゲームプレイ、さらにはビデオ通話まで。私たちの日常的なヘビーユースを遥かに超える負荷を、バッテリーが尽きるまでかけ続けました。

驚愕の結果:9時間を超えたOnePlus、だが王者は……
さて、注目の結果です。
OnePlus 15は、この過酷なテストにおいて「9時間39分28秒」という素晴らしい記録を叩き出しました。これは、ほとんどのユーザーが丸一日充電を気にせず使えるどころか、翌日まで持つ可能性すら示すものです。大容量は伊達ではありませんでした。
しかし、その上を行ったのがOppo Find X9 Proです。わずかに容量が大きい7,500mAhバッテリーを積み、なんと「11時間」のオンスクリーン表示を達成。圧倒的な差で王座を防衛しました。
一方で、優れた電力効率で知られるiPhone 17 Pro Maxは「7時間37分42秒」という結果に。これも決して悪い数字ではありませんが、今回の中華系フラッグシップ2機種が見せた「物理的な大容量」という力技の前には、一歩及ばなかった形です。

まとめ
今回のテスト結果は、非常に示唆に富むものでした。OnePlus 15が示した約9時間半というスタミナは、間違いなく市場トップクラスであり、「バッテリーの不安」を解消したい多くのユーザーにとって強力な選択肢となるでしょう。
しかし、Oppo Find X9 Proが11時間という異次元の領域に達したのを見ると、OnePlus 15にはまだ「ソフトウェアの最適化」という伸びしろが残されているようにも感じられます。
7,300mAhという数字のインパクトに驚き、実際に9時間以上持続するという事実に安堵し、それでもなお上がいたという「予測とのズレ」。スマートフォンのバッテリー競争は、単なる容量競争から、いかにそのポテンシャルを引き出すかという「最適化」のステージに移り変わっている——そんな「変化」を強く感じさせる、非常に興味深い結果でしたね。

