Xiaomi(シャオミ)が中国で10月23日に発表する、アッパーミッドレンジの新型スマートフォン「Redmi K90」。このモデルは、私たちグローバル市場のユーザーにとっては「Poco F8 Pro」として登場することが確実視されています。
その公式デザインが発表されましたが、スペックシートを見て多くの人が首を傾げたかもしれません。ディスプレイが、前モデル(K80/F7 Pro)の6.67インチから「6.59インチ」へと、わずかに小型化されているのです。
しかし、その小さな変更を「どうでもいい」と一蹴するほどの、とんでもないアップグレードが隠されていました。オーディオ界の巨人「Bose(ボーズ)」によるチューニング、そして7,000mAhというとてつもないバッテリー容量の噂。これはPocoが仕掛ける、ミッドレンジ市場の「常識破壊」の始まりです。
Source:REDMI红米手机1,REDMI红米手机2,REDMI红米手机3
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K70似のデザインと「Bose」の刻印
まず、Redmiが中国のソーシャルメディアWeiboで公開したK90(Poco F8 Pro)のデザインを見てみましょう。複数のカラーバリエーションが確認でき、その姿は2023年に発売されたRedmi K70によく似た、長方形のカメラハウジング(カメラの土台部分)を採用しています。
特筆すべきは、フレームが「金属製」であること。これにより、安っぽさは微塵もなく、ハイエンドモデルさながらの高級感を手にすることになります。
そして、プロモーション画像で最も目を引くのが、Boseのロゴです。

なぜBoseが?オーディオ体験の「異次元」シフト
今回最大のハイライトは、間違いなくオーディオです。Poco Fシリーズといえば、これまでもコストパフォーマンスに優れたデュアルスピーカーを搭載してきましたが、「Boseチューニング」のオーディオが搭載されるとなれば、話は全く別です。
Boseといえば、プレミアムヘッドホンやスピーカーで世界的に有名なブランド。そのBoseが、Poco Fシリーズのようなアッパーミッドレンジモデルの音響を監修するというのは、まさに異例の事態。
これにより、スマートフォン本体のスピーカーでの動画視聴や音楽体験が、これまでのPocoスマートフォンとは比較にならないレベルに引き上げられることは確実です。これは「音が良い」ではなく、「音にこだわる」レベルへの明確なシフトチェンジと言えるでしょう。


画面小型化の謎と、7,000mAhバッテリーの衝撃
一方で、前述した「6.59インチディスプレイ」への小型化。K80(F7 Pro)の6.67インチから、なぜわずかに小さくしたのでしょうか。
画面占有率94%と非常に優秀なためベゼルが太くなったわけではなさそうです。これは「小型化」を狙ったというより、後述する「あるもの」を搭載するための内部設計の最適化、あるいは採用するパネルの都合かもしれません。ユーザーが体感できるほどの大きな差ではないでしょう。
それよりも衝撃的なのが、バッテリー容量です。リーク情報ではありますが、K90は7,000mAhという、もはやタブレット級の大容量バッテリーを搭載する可能性が示唆されています。これが事実なら、バッテリー持ちは驚異的なレベルに達します。
性能とカメラも「妥協なし」
このモンスターマシンを動かす心臓部(SoC)は、「Snapdragon 8 Elite」と予想されています。これはOnePlusの新型モデルにも搭載が噂される最新鋭のハイエンドチップであり、パフォーマンスに一切の妥協はありません。
さらに、カメラも大幅に進化する可能性があります。K80(F7 Pro)では省略されていた「望遠レンズ」が、K90(Poco F8 Pro)には搭載されるかもしれないのです。これにより、デジタルズームではない、美しい光学ズームでの撮影が可能になります。


発売日とグローバル展開
このRedmi K90シリーズ(標準モデルとK90 Pro Max)は、まず10月23日に中国で正式に発表されます。
そして、Redmi Kシリーズが中国国外ではPocoブランドとして発売されるのは恒例行事です。K80がPoco F7 Proとして発売された前例を踏まえれば、このRedmi K90がグローバル市場で「Poco F8 Pro」としてデビューすることは、ほぼ間違いないでしょう。
まとめ
今回のRedmi K90(Poco F8 Pro)の情報公開は、実に刺激的です。わずかなディスプレイサイズの縮小というニュースが霞んでしまうほど、「Boseチューニングのオーディオ」と「7,000mAhバッテリー(の可能性)」という2つの爆弾が強力すぎます。
Snapdragon 8 Eliteのパワー、望遠レンズの追加(可能性)、そしてBoseが保証するサウンド。
これら全てがPoco Fシリーズの価格帯で実現するならば、それはもはや「コスパが良い」という安直な言葉では片付けられません。ミッドレンジスマートフォンの「体験の質」そのものを根底から覆す、まさに「異次元」のモデルとなるでしょう。
