Realme P4x 5Gは7000mAhバッテリーとDimensity 7400 Ultraを搭載して、まさかの2万円台?「充電切れの不安」を過去にするモンスターマシンの正体と日本発売の可能性

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私たちはいつから、モバイルバッテリーという「点滴」を持ち歩かなければ生きていけない体になってしまったのでしょうか。

高性能化するスマートフォン、美しくなるディスプレイ。その代償として、夕方にはバッテリーアイコンが赤く点滅し、カフェのコンセント席を探して彷徨う「充電難民」が街に溢れています。「スマホは毎日充電するもの」という常識は、もしかするとメーカー側が私たちに植え付けた、ある種の諦めなのかもしれません。

そんな停滞した常識を、物理的な暴力(容量)で殴り壊すような端末がインドで発表されました。その名も「Realme P4x 5G」。

7,000mAhという規格外のバッテリーを搭載しながら、価格はまさかの175ドル(約2万6000円)以下。安かろう悪かろうの時代は終わり、今は「安くて尖った」端末が市場を席巻しつつあります。今回は、この常識外れのミッドレンジスマホが、私たちの生活をどう変える可能性があるのか、その驚異的なスペックと「買い」の判断基準を深掘りしていきます。

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なぜ今、7,000mAhなのか?Realme P4x 5Gのスペック解剖

まずは、この端末が単なる「バッテリーお化け」ではないことを証明するために、主要なスペックを見ていきましょう。数字の向こう側にある「意図」を読み解くことが重要です。

1. 2日持続も夢じゃない?驚異のバッテリー容量

現代のハイエンドスマホの多くが5,000mAh前後で頭打ちになっている中、Realme P4x 5Gは7,000mAhを積んできました。これは一般的なスマホの約1.4倍の容量です。

単純計算で、これまで夕方に切れていたバッテリーが、翌日の昼過ぎまで持つ計算になります。45Wの急速充電に対応しているため、「寝る前に充電を忘れた」という朝の絶望的なシチュエーションでも、身支度をしている間に1日分程度の電力は確保できるでしょう。ワイヤレス充電は非対応ですが、この価格帯と有線充電の速度を考えれば、許容範囲と言えます。

2. 「安価=低性能」を覆すDimensity 7400 Ultra

心臓部にはMediaTek製の「Dimensity 7400 Ultra」が採用されています。 「Ultra」の名が伊達ではないことを示すように、Cortex-A78のパフォーマンスコアを4基搭載。これは、ウェブブラウジングやSNSはもちろん、ある程度の重量級ゲームでも設定を調整すれば快適に動くレベルです。

さらに、ディスプレイは144Hzのリフレッシュレートに対応。一般的なiPhone(無印)がいまだに60Hzであることを考えると、この滑らかさは一度体験すると戻れない「変化」をユーザーの目に焼き付けます。有機ELではなくIPSパネルを採用している点はコストカットの跡が見えますが、焼き付きのリスクが低く、長時間表示には適しているというメリットもあります。

3. タフネスさとデザインの両立

大容量バッテリーを積むと、どうしても端末は分厚く、重くなりがちです。しかし、Realmeはこの端末を「スリムなフレームと狭いベゼル」で仕上げてきました。 さらにIP64の防塵防滴性能に加え、1.5メートルの落下耐性まで備えています。

「安いから壊れてもいい」ではなく、「安いのに壊れない」という信頼性。これは、現場仕事の方や、スマホをよく落とす学生層にとって最強の選択肢になり得ます。

ライバル不在の「一点突破」戦略

この端末の面白いところは、真っ向から競合するライバルがほとんどいないことです。

  • 一般的なミッドレンジ機との違い
    Galaxy AシリーズやRedmi Noteシリーズなどの人気機種は、バランスの良さを売りにしています。カメラもそこそこ、画面も綺麗、バッテリーも普通。しかし、Realme P4x 5Gは「バッテリーと画面の滑らかさ」にステータスを全振りしています。カメラは50MPメイン+2MPと割り切った構成ですが、SNSにアップする記録用としては十分な性能です。
  • ゲーミングスマホとの比較
    144Hzの画面と大容量バッテリーは、長時間ゲームをするユーザーにとって理想的です。高価なゲーミングスマホを買うほどではないけれど、バッテリーを気にせず長時間プレイしたい層にとって、この価格は破壊的です。

インドでの価格は、6GB/128GBモデルが約172ドル(15,499ルピー)。日本円にして2万円台後半。もし日本市場にこのままの価格感で投入されれば、サブ機として、あるいは「充電したくない」メイン機として、瞬く間に在庫が蒸発する未来が見えます。

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