ソニーのスマートフォンがいよいよ「画素数戦争」に本腰を入れるかもしれません。来年以降の登場が予想される次期フラッグシップ「Xperia 1 VIII」に、シリーズ初となる2億画素カメラが搭載されるという衝撃的な情報が飛び込んできました。
しかし、ここで我々の予測を裏切るような興味深い情報も同時に浮上しています。それは、搭載されるセンサーが、ソニー自身が誇る最新の「Lytia 901」ではないかもしれないという点です。なぜソニーは自社の最高峰センサーを避けるのか、そしてこの「選択」がXperiaの未来に何をもたらすのか…
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スマートフォンのカメラ進化において、画素数はわかりやすい指標の一つです。SamsungやXiaomiが2億画素(200MP)を当たり前のように採用する中、ソニーはXperia 1 Vで48MPのExmor Tセンサーを採用するなど、独自路線を貫いてきました。しかし、著名なリーカーであるNodar Sikharulidze氏の情報によれば、Xperia 1 VIIIではついに2億画素の領域に足を踏み入れるようです。
Exclusive: Xperia 1 VIII
— Nodar Sikharulidze (@NodSikharulidze) November 27, 2025
NO LYT901, but Yes 200mp Exmor T series, Dual Layer Sensor#Xperia1VIII
ここで多くのガジェットファンが疑問に思うのは、「どのセンサーを使うのか」という点でしょう。普通に考えれば、ソニーが最近発表したばかりの「Lytia 901」が最有力候補になるはずです。1/1.12インチの大型センサーで、100dBを超えるハイダイナミックレンジを持つこの怪物は、OPPO Find X9 UltraやVivo X300 Ultraへの搭載が確実視されています。
しかし、リーク情報は「Xperia 1 VIIIにはLytia 901とは異なるセンサーが採用される」と指摘しています。ここに、カタログスペックだけでは見えてこないソニーの意図が隠されているのかもしれません。
考えられるのは、Xperia独自の「Exmor T」シリーズの系譜を継ぐ、さらに特殊なカスタムセンサーの可能性です。2層トランジスタ画素積層型センサーの技術を応用し、単に画素数を追うだけでなく、Xperiaらしい「写り」を追求するためのあえての別路線というわけです。

また、このアップグレードはメインカメラだけにとどまらない可能性があります。望遠カメラに残されていた最後の12MPセンサーも刷新され、より高解像度なデュアルレイヤーセンサーに置き換わることで、ズーム撮影時の画質が劇的に改善されるシナリオも見えてきました。
ハードウェアの心臓部に関しては、Galaxy S25 UltraやOnePlus 13の後継機と同等のチップセット(Snapdragon 8 Gen 5世代と予想されます)を搭載することはほぼ確実でしょう。処理能力の向上は、2億画素という膨大なデータを扱う上で不可欠な要素だからです。
もちろん、この情報はあくまで初期のリーク段階であり、Sikharulidze氏の過去の的中率にはバラつきがあることも事実です。しかし、2023年のXperia 1 Vでセンサーサイズを刷新した流れを考えれば、数年後のモデルで再び大きなブレイクスルーが起きることは、変化の激しいスマホ市場においては必然とも言えます。

