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99,800円という破格で登場した「MacBook Neo」。A18 Proチップによる恩恵で期待以上の処理能力を見せつける一方、PCゲームの動作検証からは「8GBメモリ」という明確な限界が浮き彫りになってきた。
10万円を切るこの価格を実現した最大の要因は、iPhone 16 Proシリーズの心臓部である「A18 Pro」の採用にある。スマートフォンのチップをPCに転用するというAppleの戦略。これは日常使いの域を超え、ゲームプレイにおいても驚くべき成果を上げている。
サイバーパンク2077やControlといった重量級のAAAタイトル。これらであっても、Apple独自の描画技術「MetalFX」によるアップスケーリングを駆使すれば、低設定ながら40〜50fpsという実用的なフレームレートを叩き出す。バイオハザード RE:2に至っては、60fps付近に達するというから驚きだ。
しかし、この快進撃に待ったをかけるのが、8GBという物理的なメモリ容量の壁。
macOSにネイティブ対応したタイトルや、Minecraftのような負荷の軽いインディーゲームなら全く問題はない。しかし、Windows向けゲームをMacで動かすためのソフトウェア「CrossOver」を介した途端、状況は一変する。
例えばエルデンリング。平均20fps台に落ち込むだけでなく、画面のカクつきが酷く、快適なプレイとは到底呼べない状態に陥る。これは完全にメモリ不足が足を引っ張っている証拠だ。一方で、要求スペックの低いダークソウル リマスタードであれば安定した60fpsを維持できる。
Nintendo Switchのエミュレーション環境でも、ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドのような高負荷タイトルでは動作が極めて不安定になるという。処理を変換しながら重いグラフィックを描画するには、8GBでは明らかに容量が足りない。
ここから読み取れるのは、MacBook Neoが「何でもできる魔法のPC」ではないという事実。
同価格帯のWindowsノートPCと比較すれば、A18 Proがもたらす電力効率と基本性能は圧倒的だ。しかし、本格的なゲーミングPCの代替にはなり得ない。Appleは「日常のタスクとカジュアルなエンターテインメント」という明確なターゲット層を見据え、あえて8GBという制約を設けたのだろう。
破格のプライスタグと引き換えに、メモリ容量という妥協点を抱えたMacBook Neo。
ハードウェアのポテンシャル自体はすでに証明された。今後、macOSにネイティブ対応するゲームタイトルがどれだけ増えるか。非常に楽しみでもありますが、そもそもゲーム目的で購入する人はほんの一握りだと思います。
とはいえ、日常使いのMacBookとしては、かなりコスパが良い事は間違いないでしょう。

