先日、最上位モデル「Xiaomi Pad 8 Pro」が搭載する最高峰のSoC(プロセッサー)が明らかになり、タブレット市場に衝撃が走りました。しかし、Xiaomiの本当の狙いは、その”弟分”にあるのかもしれません。
Proモデルの興奮も冷めやらぬ中、今度はより多くのユーザーの手に届くであろう標準モデル「Xiaomi Pad 8」の詳細なスペックが、公式発表とリーク情報によって次々と明らかになってきました。

「Proモデルは魅力的だけど、価格が少し気になる…」
「自分にはオーバースペックかもしれないな…」
もしあなたがそう感じているなら、今回のニュースはまさに朗報です。この記事では、新たに判明したXiaomi Pad 8の心臓部、ディスプレイ、バッテリー性能などを深掘りし、この「サブプレミアム」という絶妙な立ち位置のタブレットが、Proモデルを待たずして”買い”なのか?
Source: Lei Jun


心臓部は「Snapdragon 8s Gen 4」その実力と賢い選択
Xiaomi Pad 8の性能を語る上で核となるのが、搭載されるSoC「Snapdragon 8s Gen 4」です。これは、最上位の「Snapdragon 8 Elite」に次ぐ、いわば”準ハイエンド”チップ。その実力は、リークされたベンチマークスコアからも見て取れます。
Geekbenchという性能測定サイトに登場したPad 8は、シングルコアで1,984、マルチコアで6,323というスコアを記録しました。
この数字が示すのは、日常的なブラウジングや動画視聴はもちろんのこと、多くの3Dゲームやマルチタスクも全く不満なくこなせる、非常に高いパフォーマンスです。Proモデルが持つ最高峰の性能には一歩譲るものの、ほとんどのユーザーにとっては「これで十分すぎる」レベルと言えるでしょう。
むしろ、フラッグシップに迫る性能を、より抑えられた価格で手に入れられる可能性を秘めている点こそ、この標準モデル最大の魅力なのです。




Proモデルに肉薄?妥協なき基本スペック
Xiaomi Pad 8が「ただの廉価版ではない」と断言できる理由は、SoC以外の基本スペックにあります。
まず驚くべきはディスプレイです。11.2インチの3.2K解像度、そして144Hzの高リフレッシュレートに対応した液晶ディスプレイを搭載。これは、画面の大きさ、精細さ、滑らかさのどれをとっても、ハイエンドモデルに引けを取らない豪華仕様です。動画コンテンツの迫力、Webサイトのスクロールの快適さは、Proモデルと遜色ない体験をもたらしてくれるでしょう。
バッテリーも9,200mAhと大容量で、45Wの急速充電にも対応。外出先でもバッテリー残量を気にせず、長時間の作業やエンタメに没頭できます。
さらに注目すべきは、厚さ5.75mm、重量485gという、Proモデルとほぼ共通のスリムで軽量なデザイン。性能でわずかに譲る分、価格が安くなるのなら、同じデザインでより軽いこちらのモデルを積極的に選びたい、と考えるユーザーも少なくないはずです。

【まとめ】
今回明らかになったXiaomi Pad 8のスペックは、私たちに新しいタブレット選びの基準を提示しています。それは、「最高」を目指すのではなく、「最適」を見つけるという視点です。
心臓部には、多くのユーザーにとって十分すぎる準ハイエンドSoC「Snapdragon 8s Gen 4」を搭載。一方で、日々の満足度に直結するディスプレイやバッテリー、デザインといった部分では、一切の妥協を見せない。この絶妙なバランス感覚こそ、Xiaomi Pad 8の真骨頂と言えるでしょう。
もちろん、最高のグラフィックでゲームをプレイしたい、最先端の技術に触れたいという情熱を持つユーザーにとって、Proモデルが最良の選択であることは揺るぎません。
