iPad/Apple Watchの盗難・紛失、ついにAppleが保証。新AppleCare+は本当に『入るべき』か、その価値を冷静に判断する

Amazon Audible

高価なiPadをカフェに置き忘れてしまったら…、あるいは、ランニング中に大切なApple Watchを腕から落として失くしてしまったら…。考えただけでも背筋が凍るような、しかし誰にでも起こりうる「もしも」の事態。これまで、こうしたデバイスの盗難や紛失に対するApple公式の保証は、iPhoneユーザーだけの特権でした。

しかし、本日2025年7月24日(木)、その状況は大きく変わります。Appleは、これまで修理保証のみだったiPadとApple Watchに対し、ついに「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」提供を開始したのです。

これは、多くのユーザーが待ち望んだ朗報であると同時に、新たな選択肢の登場でもあります。この記事では、単にニュースをお伝えするだけでなく、この新しい保証プランが「あなたにとって本当に必要なのか」「月々のコストに見合う価値があるのか」を冷静に分析したいと思います。

あわせて読みたい
【AppleCare One】は”保証サービスの革命”か?料金、対象デバイス、従来の保証との違いを比較 ついに、Appleユーザーが長年待ち望んでいたであろう"統合保証プラン"が登場しました。その名も「AppleCare One」。 これは、あなたが持っている複数のAppleデバイスを...

AppleCare+の盗難・紛失保証がiPadとApple Watchに拡大

何が変わった?iPad/Apple Watch向け「盗難・紛失プラン」の概要

今回のアップデートの核心は、非常にシンプルです。これまで対象外であった「盗難」と「紛失」という2つの重大なリスクに対して、ついにApple公式の保証がiPadとApple Watchでも受けられるようになった、という点に尽きます。

具体的には、以下の内容が保証されます。

  • 12ヶ月の間に最大2回までの盗難または紛失を補償。
  • 従来通り、落下や水濡れなど偶発的な物損事故に対する修理保証も回数無制限で提供。

つまり、通常のAppleCare+が提供する手厚い修理保証に加えて、「デバイスそのものが手元から無くなってしまう」という最悪の事態に備えることができるようになったのです。

気になる価格ですが、米国での発表を参考にすると、iPadは月額4.99ドル(年額49.99ドル)から、Apple Watchは月額2.99ドル(年額29.99ドル)からと、比較的手頃な料金設定となっています。

日本での正式な価格発表が待たれますが、月々数百円からの投資で、数十万円にもなるデバイスの紛失リスクに備えられると考えれば、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

メリットと注意点:加入を検討する前に知っておくべきこと

この新しいプランがもたらす最大のメリットは、何と言っても「圧倒的な精神的安心感」です。万が一の際に発生する金銭的なダメージを大幅に軽減できるという事実は、高価なデバイスを日々持ち歩く上でのストレスを和らげてくれます。

また、紛失を恐れて自宅に置きっぱなしにするのではなく、カフェでの作業や旅行先での活用など、デバイスが持つ本来のポテンシャルを最大限に引き出す後押しにもなるでしょう。

しかし、加入を即決する前に、いくつか冷静に把握しておくべき注意点も存在します。

まず、これは保険商品であるため、当然ながら月々(または年間)の固定費が発生します。幸運にも保証を使う機会がなければ、それは純粋なコストとなります。

次に、保証を利用する際には所定の免責金額(自己負担金)が必要になると予想されます。保証を使えば完全に無料で新品が手に入るわけではない、という点は理解しておく必要があります。

そして重要なのが、今回の保証拡大はすべてのApple製品に適用されるわけではない、という事実です。MacBookやAirPods、Apple Vision Proといった他のデバイスは、依然として盗難・紛失プランの対象外です。この点は混同しないよう注意が必要です。

では、どのような人が「入るべき」なのか?具体的なケースを考える

最終的に、このプランに「入るべき」か否かは、個々のライフスタイルやデバイスとの関わり方によって異なります。以下に、加入を検討すべき具体的なケースをいくつか挙げてみましょう。

<加入を強く推奨するケース>

  • iPadを頻繁に屋外へ持ち出す学生やビジネスパーソン
  • 小さなお子さんがデバイスに触れる機会の多いご家庭
  • Apple Watchを装着してランニングやアウトドアなどのアクティビティを楽しむ方
  • 過去にスマートフォンや貴重品を紛失・盗難された経験のある方

これらのケースでは、リスクの発生確率が相対的に高いため、保険としての価値は非常に高いと言えます。

<加入を慎重に判断すべきケース>

  • iPadやApple Watchを、ほとんど自宅内でのみ使用する方
  • 持ち物の管理に絶対的な自信があり、紛失リスクを極めて低いと考える方
  • 月々の固定費を可能な限り削減したいと考えている方

もちろん、これはあくまで一例です。ご自身の使い方と、万が一デバイスを失った際の経済的・精神的ダメージの大きさを天秤にかけ、慎重に判断することが求められます。

まとめ

本日より開始されたiPadおよびApple Watch向けの「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」は、Appleユーザーにとって、デバイスとの付き合い方を再定義する可能性を秘めた重要なサービス拡充です。

これは単なる保険商品という枠を超え、高価なデジタル資産を不測の事態から守り、その価値を最大限に活用するための、いわば「安心への投資」と捉えることができるでしょう。これまで「失くすのが怖い」と感じていた方々にとって、このプランはデバイスをより自由な世界へと連れ出すための翼となるかもしれません。

あなたのライフスタイルにとって、この新しい「安心」は月々数百円の価値があるでしょうか。この機会に一度、ご自身の愛用するデバイスとの向き合い方、そして「もしも」の備えについて、じっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

シェアしてくれると励みになります
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
a8mat=3TNOQB+N7XDE+55QO+5ZU29" alt="">
気になる項目をクリックしてね