ライバル不在のハイエンド市場で、Vivoが単独登頂を狙う。Xiaomi 18 Ultraの開発中止という衝撃の余波が残る中、今世代の「真のウルトラ級」として最後の砦になりつつあるのが、水面下で準備が進むVivo X500 Ultraだ。
先月中国で発表されたX500シリーズは、Pro MaxでMediaTekのDimensity 9600 Proを採用し、確かな完成度を見せつけた。だが、真の怪物はまだ奥に控えている。
著名リーカーのDigital Chat Station氏が明かした情報によると、ウルトラの名を冠するこの機体には、Qualcommの最高峰シリコン「Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6」が奢られるという。心臓部で明確にヒエラルキーを分ける采配に、メーカーの本気が透けて見える。

画面周りの進化も見逃せない。前世代にあたるX300 Ultraの6.82インチからわずかに拡大し、6.85インチの2K・144Hz駆動OLEDを搭載する見込みだ。均等に削ぎ落とされたベゼルと柔らかなコーナーラウンドの内部には、3D超音波指紋認証をしっかりと内蔵してくる。
少々興味深いのが、ディスプレイの供給元にBOEを選んだ点だ。先月登場した兄弟ブランドのiQOO 16がサムスンの最新M16パネルを搭載していた事実を踏まえると、最上位でのBOE採用は意外に映る。単純なコスト最適化か、あるいは高周波PWM調光やピーク輝度で独自仕様を突き詰めた結果なのか。画質への執着が強いシリーズだけに、BOE製パネルの実力値がひとつの試金石となる。
登場時期は前モデルの足跡をたどり、2027年3月から4月頃とみられる。惜しむらくは販路の壁だ。通常モデルが海を渡る一方で、このウルトラだけは中国市場専売にとどまる公算が大きい。最先端のカメラと処理能力を詰め込んだモンスター機を指をくわえて眺めるしかない状況はもどかしいが、停滞気味なスマートフォン市場の限界値を押し広げる存在になるのは間違いない。


