中国市場向けと海外向けでスマートフォンの仕様が異なる例は珍しくない。だが、OPPOの次期フラッグシップ「Find X10 Pro Max」に浮上した仕様格差の噂は、単なる地域最適化の枠を完全に超えている。
海外コミュニティのRedditで暴露された情報によれば、既定路線とみられていたバッテリー容量の削減にとどまらず、ディスプレイパネルやカメラのガラスコーティングに至るまで、広範なダウングレードが施されているというのだ。
発端となった投稿によれば、中国モデルが8,000mAhという圧倒的な大容量バッテリーを誇るのに対し、グローバル版は7,150mAhへと目減りする。これだけでも欧米やアジアのユーザーには痛手だが、さらに深刻なのがディスプレイの仕様変更疑惑だ。
中国版に採用される広色域パネル(BT.2020カバー率95%、DCI-P3カバー率140%)や発色を高めるディープレッド技術がオミットされ、世界向けには標準的なDCI-P3 100%パネルが充てがわれると報じられている。ブルーライト低減の改良も見送られる見込みだ。
コストカットのメスは、看板機能であるハッセルブラッド製カメラにも及んでいる。背面レンズを覆うカバーガラスは、中国版の高級反射防止コーティングから標準的なコーニング製ゴリラガラスへ差し替えられ、出荷時の保護フィルムからすら反射防止加工が外されているという。さらに選択肢も狭まり、中国で用意される16GBメモリは望めず、12GB/512GB構成のみの展開で、しかも価格は中国市場より割高に設定される見通しだ。
仮に一連の情報が事実だとすれば、世界的な部材価格の高騰を「見えない仕様ダウン」で相殺しようとするメーカー側の苦肉の策が透けて見える。だが、サムスンやXiaomiが世界市場向けにも妥協のないハードウェアを投入し続けるいま、同一名称のフラッグシップでここまで露骨な内外格差をつける手法は、ブランドの信頼を損なうリスクがあまりに高い。
もっとも、今回の情報は匿名ソースと個人的な調査に依存しており、確定的な証拠が示されたわけではない。真偽の行方はグローバル発表で公開される詳細なスペックシート、そして実機の分解テストに委ねられる。グローバル展開を急ぐOPPOがファンの期待にどう応えるのか、その姿勢が鋭く問われることになる。
Source:Reddit


