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iPhone Duoの鮮烈な登場に沸くテック界隈だが、2026年のAppleが仕掛ける本番はここからだ。主戦場はスマートフォンから、年後半に控えるMacとiPadの大型刷新へと一気にシフトする。
その筆頭が、タンデムOLEDディスプレイを引っ提げて現れる新型MacBook Pro。一部で「MacBook Ultra」とも囁かれるこのマシンは、ノートPCのディスプレイ基準を根底から覆す可能性を秘めている。
注目すべきは、BT.2020色域の95パーセントをカバーするという圧倒的な色表現力だ。現行モデルが準拠するDCI-P3の表示領域を遥かに凌駕し、プロの映像制作環境をそのままモバイルへ持ち込めるレベルに達する。さらにMac史上初となるタッチ操作への対応や、劇的な薄型化への舵切りも現実味を帯びてきた。
ただ、課題も明確だ。現行のM5 Maxでも見られた熱処理の限界を、より薄い筐体でどう抑え込むのか。ファンの轟音やサーマルスロットリングに悩まされるようでは、Proの名が泣く。

チップ戦略にも異例の動きがある。M6 ProやM6 Maxの投入が見送られ、次世代のM7へと直行する公算が高い。つまり、今回の有機ELモデルはM5世代のプロ向けチップを据え置いたまま投入される見込みだ。従来のミニLED搭載モデルも2028年頃まで併売される見通しで、プロ向けラインナップは当面、棲み分けという名の過渡期に突入する。なお、据え置き機ではM6チップを積んだ新色iMacの登場が濃厚だが、デザイン刷新のない堅実なマイナーチェンジにとどまる。
タブレット市場にも動きがある。大型のProやAirの更新が見送られる一方で、10月には次世代iPad miniがプレスリリースで電撃登場する見通しだ。A19 Proチップと高速Wi-Fi、そして待望の有機ELを手のひらサイズに凝縮した、極めて贅沢なポータブル機に仕上がる。
iPhoneの話題に目を奪われがちな今秋だが、真の地殻変動はクリエイターの現場を支えるハードウェアで起きようとしている。薄型化と排熱のせめぎ合い、そして変則的なチップサイクル。Appleが目指すコンピューティングの次なる到達点は、もう目の前まで来ている。
Source:Bloomberg

