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アップルのAirPods MaxやソニーのWH-1000Xシリーズが牽引するハイエンド・オーバーイヤーヘッドホン市場に、サムスンが本格参入する機運が高まっている。スマートフォンやタブレットで盤石のエコシステムを築きながらも、フラッグシップ級の大型ヘッドホンを欠いていたサムスン。その空白を埋める新モデル「Galaxy H1」の機能詳細が、関連アプリのコード解析から早くも浮上した。
発端となったのは、サムスン製周辺機器を管理する「Galaxy Wearable」アプリなどの解析だ。モデル番号「SM-U700」として記されたこの端末は、内部コードネーム「Galaxy H1」と呼ばれるオーバーイヤー型ヘッドホンとみられる。
明らかになった仕様からは、実用性を重視した堅実な設計思想が透けて見える。
操作系は左右で役割を明確に分担。左側のイヤーカップにはアクティブノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込み(アンビエントモード)を切り替える物理ボタンを配置し、右側には直感的なタッチコントロールを採用する。誤操作を防ぎたいモード変更は物理ボタンで確実に、音量や曲送りはスワイプで軽快に操るハイブリッドな構成だ。

機能面も抜かりはない。Galaxy Budsシリーズ上位機でおなじみの「音声検出機能」を搭載し、装着者が声を発した瞬間に自動で外音取り込みへ切り替わる。さらに、映画や音楽の没入感を高めるヘッドトラッキング対応の空間オーディオや、3つの時間枠から選べる自動電源オフ機能も盛り込まれる見込みだ。
ただし、懸念点もある。USB端子による有線接続は用意されるものの、ロスレスオーディオの有線再生に対応するかどうかは依然として不透明だ。AirPods Maxが有線ロスレス再生の扱いでオーディオファンから注文をつけられた経緯を振り返れば、音質にこだわる層を取り込めるかはここが分岐点になるだろう。
何より最大の焦点は、投入時期の遅さにある。噂されている登場時期は2027年春。競合が次世代機でさらなる進化を遂げるなか、後発としてどこまで優位性を示せるのか。自社製スマートフォンとの強固な連携はもちろん、AKG譲りの音響技術や圧倒的なノイズキャンセリング性能など、待たされるだけの明確な強みが求められる。
スマートフォンからスマートウォッチ、スマートリングまで網羅してきたGalaxy陣営にとって、プレミアムヘッドホンはエコシステムを完成させる最後の重要ピース。発売までまだ時間が残されているだけに、完成度をどこまで研ぎ澄ませてくるか。
Source:SammyGuru

