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長年噂されてきたApple初の折りたたみデバイス「iPhone Ultra」が、初期の試用テストで極めて高い評価を得ていることが明らかになった。洗練されたヒンジ機構やポケットに収まる携帯性、大画面を活かした操作性はすでに高い完成度を見せている。しかし、2,000ドル超という超高価格帯でありながら「望遠カメラを省く」という割り切りは、市場で大きな波紋を呼びそうだ。
米ブルームバーグのマーク・ガーマン氏によると、テスト機を手にした関係者らは、折りたたみ時の手触りやヒンジの剛性感、筐体の耐久性に強い感銘を受けているという。
スペック面では、外側に5.5インチ、内側に約7.8インチのディスプレイを配置し、折りたたみ時の厚さは約9.4mm。次世代SoC「A20 Pro」を積み、内部ディスプレイではiPadOSのノウハウを応用した強力なマルチタスク機能が動く。
閉じた状態の横幅を広くとる「ワイド型」のスタイルは、競合であるサムスンのGalaxy Z Fold 8とも重なる。奇をてらうのではなく、すでに市場で受け入れられている使い勝手を堅実にトレースしてきた形だ。
一方で、大きな妥協点も浮かび上がっている。カメラ構成だ。
本機に積まれるのは4800万画素のデュアルカメラのみで、望遠レンズは搭載されない見込みとなっている。薄型化と内部スペースの都合とはいえ、2,000ドル(日本円にして約30万円クラス)の超プレミアム端末が、無印モデル並みの2眼構成にとどまる点には疑問の声も根強い。iPhoneの上位モデルが長年アピールしてきたズーム性能を削ってまで、この薄型大画面に価値を見出せるかが評価の分かれ目になる。
ハードウェアとしての質感やUIの練り込みは、折りたたみ市場の勢力図を塗り替えるポテンシャルを秘めている。だが、カメラの制約と強気な価格設定が、一般ユーザーへの普及において最大の壁となるのは間違いない。
Source:Bloomberg


