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Valveの次世代VRヘッドセット「Steam Frame」が米国FCC認証を通過し、製品化へ大きく前進した。ファン待望の瞬間だが、手放しでは喜べない。パーツ原価の高騰と過去のリリースサイクルを鑑みれば、今夏の即時発売は厳しく、予断を許さない状況が続いているからだ。
リークで知られるブラッド・リンチ氏によると、5月に申請された手続きは7月29日に承認を完了した。通常、この認証は発売直前のサインを意味する。しかし、過去の事例が冷や水を浴びせる。Steam MachineやSteam Controllerでは、認証から実際の出荷まで半年近くのタイムラグが存在した。マニュアル等の機密指定が11月まで続く点も、秋以降の展開を示唆している。
Steam Frame finally getting FCC certification pic.twitter.com/uulA1LhiUS
— Brad Lynch (@SadlyItsBradley) July 30, 2026
さらに暗雲を落とすのがコスト面だ。噂されるSnapdragon 8 Gen 3の調達価格が2桁パーセント上昇するとの報に加え、LPDDR5X RAMなどメモリ市場の供給不足も響く。ハイエンドなVR体験を約束するデバイスだけに、部材高騰による価格跳ね上がりは避けられない。Meta Questシリーズなどが普及帯を固める中、強気な価格設定が裏目に出るリスクすら孕む。
一方で、Steamバックエンドには専用のウェルカムツアーが実装され、VRタイトルの最適化チェックも着々と進む。2026年夏の出荷に向け、8月や9月に予約が始まるシナリオは十分あり得るはずだ。
部材高騰という障壁はあるものの、エコシステム側の準備はすでに最終段階。Valveが真のIndex後継機として市場を席巻できるか否か、今秋の予約開始タイミングとその価格設定が運命を分ける。


