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グラフィックボードのメモリ削減が、ついにここまで進んだ。ASRockが自社スペック表に名を連ねた「Radeon RX 9050 Challenger 4GB」は、自作PC市場が直面する深刻なメモリ逼迫の現実を色濃く映し出している。
本機は、先行して案内されていた8GBモデルから、さらにVRAM容量とメモリバス幅を半分に削ぎ落とした異例のローエンドカードだ。GPUコアにはNavi 44ダイを採用し、16個の演算ユニット(1024ストリームプロセッサ)を保持するものの、メモリバス幅は128bitから64bitへと縮小。18GbpsのGDDR6を搭載しながらも、帯域幅は288GB/sから144GB/sへと急激に落ち込んだ。
背景にあるのは、生成AIブームに伴う半導体市場の構造変化だ。メモリメーカーが利益率の高いHBMやサーバー向けDDR5の生産へリソースを傾斜させた結果、汎用グラフィック用GDDR6の供給が世界的に逼迫。製造コストを力ずくで押し下げて製品価格を維持するには、物理的にメモリチップを減らすほかない。
だが、最新のPCゲームがVRAM 8GBすら最低動作条件としつつある現在、4GBという容量がどこまで通用するかは極めて厳しい。アジア太平洋やラテンアメリカなどのコストに過敏な市場、あるいは描画性能を最小限で済ませるビジネス・エントリー層を狙ったピンポイントな選択肢になりそうだ。
現時点で価格やTDP、日本国内での展開予定は明かされていない。かつてエントリー機の標準だった4GBへの逆行は、コストと需要の狭間で揺れるGPU市場の厳しい台所事情を如実に物語っている。
Source:ASRock


