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スクウェア・エニックスが発表したNintendo Switchの後継機版『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』が、早くもファンの間で波紋を広げている。グラフィックやフレームレートが向上する一方で、現行Switch版からのセーブデータ引き継ぎや、割引アップグレードの救済措置が一切用意されないからだ。100時間を超える大作RPGにおいて、この仕様は既存ユーザーにとってあまりにハードルが高い。
本作は9月24日に39.99ドルで発売される。2019年のSwitch版をベースに、高フレームレートを維持するパフォーマンスモードと、高画質なグラフィックモードを選択可能にした、いわば次世代機向けの決定版だ。
しかし、ハードの世代交代に伴うユーザーフレンドリーな導線が完全に抜け落ちてしまった。公式に明記された「引き継ぎ不可」「アップグレードパックなし」という免責事項。これは、すでに現行機で世界を救ったベテランプレイヤーたちに対し、再び満額を支払い、また最初から冒険をやり直せと要求するに等しい。
スクウェア・エニックスの対応に見られる一貫性のなさも、ファンの不信感を煽る要因になっている。『ドラゴンクエストIII HD-2D リメイク』などでは無料アップグレードを提示して評価されたにもかかわらず、本作では一転して既存ユーザーへの配慮を欠いた。パブリッシャー側は次世代機市場での新規顧客開拓に自信をのぞかせるが、プラットフォームの移行期だからこそ、ブランドを支えてきた熱心なファンのロイヤルティを軽視するリスクは重い。
任天堂の新型ハードビジネスにおいて、過去の資産をどう次世代につなぐかはサードパーティ共通の課題だ。技術的な制約はあるにせよ、ユーザーに時間と金銭の二重の負担を強いる手法が、今の市場でどこまで受け入れられるか。9月の発売に向け、ユーザーが下す審判に注目が集まる。
Source:スクエニ

