全世界のゲーマーが首を長くして待ち続け、もはや伝説の域に達しつつある「GTA 6」。その最新情報を追う中で、一つの衝撃的な予測が浮かび上がってきました。
それは、次世代のGTAオンラインが単なるアクションゲームの枠を超え、本格的な「MMORPG」へと変貌を遂げるのではないか、という説です。
これまでのような「短時間で暴れて終わり」のセッションから、一人の市民として仮想世界で生きる「異次元の没入感」へ。
ネット上では「神ゲー確定か?」「いや、逆に面倒になるのでは?」と議論が白熱しています。今回は、業界の重鎮による発言やRockstarの不可解な買収劇から、私たちが直面することになる「新しい日常」の姿を観ていきましょう。
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伝説のMMO開発者が予言する「GTA 6」の正体
この噂に火をつけたのは、リチャード・ボーゲル氏(リチャード・ギャリオットとは当然別人です…)という人物です。「ウルティマオンライン」や「スターウォーズ:オールドリパブリック」といった、MMO界の金字塔を打ち立ててきた彼が、インタビューで非常に興味深い発言を残しました。
ボーゲル氏は、業界内のパイプから得た情報として、GTA 6オンラインには古典的なMMORPGのシステムと酷似した機能が多数盛り込まれていると語っています。
- より明確な「役割(ジョブ)」の導入
- 深化したソーシャル・コミュニティシステム
- プレイヤーの行動でリアルタイムに変化する動的な世界
これまでのGTAオンラインも、アップデートを重ねるごとに永続的な世界観を構築してきましたが、次作ではそれがさらに加速します。
単に強盗を繰り返すだけでなく、社会の一部として「生きる」ことそのものがゲームプレイの核になる。これは、効率重視の「タイパ」を求める現代のゲーマーにとって、ある種の究極の「沼」となる可能性を秘めています。


RockstarがFiveMを買収した「本当の理由」とは
「でも、開発者の予想だけでしょ?」
と片付けるには、あまりにも強力な裏付けがあります。2023年8月、Rockstar Gamesが人気MOD「FiveM」の開発元であるCfx.reを電撃買収したニュースです。
FiveMは、プレイヤーが警察官、救急救命士、タクシー運転手などになりきる「ロールプレイング(RP)」に特化したサーバーを提供し、一時は公式のプレイヤー数を上回るほどの人気を博しました。
Rockstarがこの技術集団を傘下に収めたということは、彼らのノウハウを公式のシステムとして統合しようとしている、と考えるのが自然です。
「誰かに決められたミッションをこなす」時代から、「自分で仕事を見つけ、他者と関わり、街の歴史を作っていく」時代へ。これは、オープンワールドの概念を根本から覆す大きな変化の知覚を私たちに与えてくれます。
「自由がなくなる?」プレイヤーが抱く不安への回答
ここで一つ、多くのプレイヤーが抱くであろう不安に触れておかなければなりません。「MMO化したら、知らない人とずっと協力しなきゃいけないの?」「ロールプレイなんて恥ずかしくてできない」といった懸念です。
しかし、Rockstarが目指しているのは「強制」ではなく「選択の幅」の拡大だと思われます。FiveMの成功は、プレイヤーが自発的に役割を演じることに喜びを見出したからこそ。公式がそのシステムを提供するなら、それは今の「カオスな戦場」の中に、落ち着いて生活できる「居場所」が生まれることを意味します。
むしろ、初心者狩りに怯える日々は終わり、法を遵守するプレイヤーと、それを打破しようとするプレイヤーが、より構造化されたルールの中で共存できるようになるはずです。これこそが、私たちが心のどこかで求めていた「本当の自由」ではないでしょうか。

あとがき
正直なところ、このニュースを聞いたとき、私は少しだけ寂しさを感じました。バカげた武器で街をメチャクチャにして、パトカーを振り切るだけで満足していたあの頃の「単純な快楽」が、少し遠くにいってしまうような気がしたからです。
でも、同時にワクワクが止まりません。昨日会ったプレイヤーが、今日はショップの店員として自分に挨拶をしてくれる。明日は警察官として自分を追いかけてくるかもしれない。そんな「予測できないズレ」が日常的に起きる世界。それはもはやゲームではなく、もう一つの現実です。
GTA 6は、私たちが10年以上愛してきた「GTA 5」という偉大な過去を、自ら壊しにかかっています。変化を恐れる気持ちはありますが、Rockstarが提示する「新しい世界」の解像度は、きっと私たちの想像を遥かに超えてくるはずです。
って、その前に今更ゲームの根幹を変えるような事にはならないと思うんですよね…だって、今からそんな事してたら発売日は一体いつになるの?

