「え、もう次の話?」と思ったあなた、正常です。私もそう思いました。
私たちはまだGalaxy Z Fold7のポテンシャルを完全に引き出せていないかもしれないのに、Samsungはさらにその先、「One UI 8.5」の世界を準備しているようです。
通常、この手のマイナーアップデート(.5系)は地味な修正で終わることが多いのですが、今回流出した初期ビデオを見る限り、どうやら様子が違います。Samsungはついに、折りたたみスマホを「ただ画面がデカいスマホ」として扱うのをやめ、「PCライクな生産性マシン」へと進化させる決意を固めたようです。
今回は、SamMobileが入手したリーク情報を基に、Galaxy Z Fold7などの折りたたみデバイスに今後やってくる(であろう)One UI 8.5の変更点と、それが私たちのデジタルライフをどう快適にするのか、深掘りしていきます。
Source:SamMobile
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全画面表示の廃止?One UI 8.5で変わる「画面の使い方」
今回のリークで最も衝撃的、かつ「やっとか!」と膝を打ったのが、UI(ユーザーインターフェース)の表示領域に関する変更です。
これまでのOne UIは、折りたたみの大画面であっても、基本的には「スマホの画面をそのまま引き伸ばした」ような挙動をすることが多々ありました。しかし、8.5ではその常識が覆されそうです。

電話アプリが「ポップアップ」に進化するメリットとは
突然ですが、7.6インチの大画面いっぱいに「電話の発信画面」が表示される必要ってありますか? 正直、ありませんよね。操作もしづらいですし、何より作業中に画面全体が乗っ取られるのはストレスです。
リーク情報によると、One UI 8.5では電話アプリのダイヤラーがデフォルトでポップアップ表示になるようです。
これは地味ですが、巨大な革命です。 Webブラウジングをしながら、あるいは動画を見ながら、画面の隅っこでササッと電話をかける。これぞマルチタスク。PCでスカイプやZoomを使う感覚に近づいたと言えるでしょう。
通知パネルが「背景を隠さない」仕様へ
もう一つの大きな変更点は、通知シェードとクイックパネルの挙動です。 これまでは、上からスワイプすると画面全体がぼかされ、裏で何を表示していたかが見えなくなっていました。
しかしOne UI 8.5では、これらもポップアップ形式に縮小され、起動した場所の下にフロート表示されるようになります。
これの何が嬉しいかというと、「文脈が途切れない」ことです。 例えば、電子書籍を読みながら通知を確認する際、裏にある文章が完全に見えなくなるのと、うっすら見えているのとでは、作業に戻る時の脳の負荷が違います。「没入感」を削がないための、Samsungなりの配慮と言えるでしょう。




「片手操作」への執念:システムアプリの改良
Galaxy Z Foldシリーズを使う上での最大の課題、それは「デカすぎて片手じゃ無理」問題です。 電車の中、コーヒーを片手に持っている時、この重厚な板をどう操作するかは永遠のテーマでした。
カスタマイズ性の向上による解決策
One UI 8.5では、システムアプリ全体が「片手での操作性向上」を念頭に再設計されているようです。 具体的なUI配置までは動画で詳細に語られていませんが、クイックパネルのカスタマイズオプションが改善されるとの情報があります。
おそらく、頻繁に使うボタンを画面下部や左右の端に寄せることができるようになるのではないでしょうか。 「指が届かないから両手を使う」という敗北感(?)から解放される日は近そうです。
One UI 9への布石?リリーススケジュールと期待
さて、気になるのは「いつ使えるの?」という点です。 Samsungのリリースサイクルを考えると、以下のような流れが予想されます。
- Galaxy S26シリーズ発表(2026年2月下旬予想)
ここでメジャーアップデート版の「One UI 9」が登場。 - One UI 8.5のリリース
その前の「繋ぎ」として、あるいはS26発売後の折りたたみ向け最適化版として登場?
現状、One UI 8.5は来年初めのOne UI 9までの暫定的な位置付けと見られていますが、機能の充実ぶりを見ると、折りたたみユーザーにとっては実質的なメジャーアップデートに近い満足度が得られそうです。
ただ、現時点ではリリース日は「未定」。 焦らされるのはガジェットオタクの常ですが、この動画を見る限り、開発はかなり進んでいるように見受けられます。

