OnePlus 15、11月グローバル発売説の裏付け?Snapdragon 8 Elite Gen 5の「真の実力」とベンチマークスコアから見るOnePlus 13との圧倒的格差

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スマートフォンの性能競争が激化する中、「フラッグシップキラー」として常に市場の期待を背負ってきたOnePlus。その最新作「OnePlus 15」のグローバル展開がいよいよ現実味を帯びてきました。

中国国内では10月27日のリリースが確定していますが、私たちが本当に知りたいのは「グローバルモデルがいつ手に入るのか」そして「その性能は本物か」という点に尽きます。

来月、11月13日に発売されるのではないか――。そんな熱を帯びた噂が飛び交う中、その期待を裏付けるかのように、OnePlus 15のグローバルモデルと見られる端末がベンチマークテストに姿を現しました。

搭載されるのは、Qualcommの次世代ハイエンドチップセット「Snapdragon 8 Elite Gen 5」。

リークされたベンチマークスコアを基に、OnePlus 15が前モデル「OnePlus 13」からどれほどの飛躍を遂げたのか、そして現時点で観測される「懸念点」とは何か…

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1. ついに世界へ。11月13日、グローバル版登場の現実味

OnePlusは、廉価モデルの「Ace 6」と共に、フラッグシップであるOnePlus 15を10月27日に中国市場でリリースすることを正式に発表しました。これは、まず自国市場で最先端のデバイスを披露するという、同社の近年の戦略に沿ったものです。

しかし、中国での発売イベントが終わるや否や、世界中のガジェット愛好家や輸入業者が動き出すことは想像に難くありません。

そのような状況下で、グローバルモデルの発売日が「11月13日」になるのではないかという噂が、日増しに信憑性を高めています。中国発表からわずか2週間半というこのスピード感は、OnePlusがグローバル市場をいかに重要視しているかの表れとも言えるでしょう。

このタイミングでGeekbenchにグローバル版(12GB RAMモデル)が登場したことは、この「11月13日説」を強力に後押しする材料となります。

2. 驚異の心臓部「Snapdragon 8 Elite Gen 5」搭載。その実力値は?

今回明らかになったベンチマークスコアは、OnePlus 15が搭載する「Snapdragon 8 Elite Gen 5」のポテンシャルを雄弁に物語っています。

Geekbench 6において、OnePlus 15は、前モデルであるOnePlus 13(Snapdragon 8 Elite搭載)が記録した平均スコア(シングルコア: 3,087 / マルチコア: 9,369)を、いとも簡単に凌駕しました。

具体的には、CPUの単一の処理能力を示すシングルコアスコアで17%、全てのコアを使った総合的な処理能力を示すマルチコアスコアで9.5%もの向上を達成しています。

シングルコア性能の17%向上というのは、単なるマイナーチェンジではありません。アプリの起動速度、ウェブページの読み込み、日常操作のあらゆる場面で体感できる「速さ」に直結する、非常に大きな進化です。OnePlus 13がすでにハイエンド機として非常に高い水準にあったことを踏まえると、この伸び率は驚異的と言わざるを得ません。

3. なぜ最強ではない?RedMagic 11 Proに及ばないスコアの「裏事情」

OnePlus 13を圧倒したOnePlus 15ですが、そんな事は当然といえば当然。問題はそこではなく…

今回観測されたスコアは、同じSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載すると見られるQualcommのリファレンスデザイン(開発基準機)や、強力な冷却性能を持つゲーミングスマートフォン「RedMagic 11 Pro」が叩き出したスコアには、一歩及ばなかったのです。

これには、明確な理由が推察されます。

第一に、今回テストされたOnePlus 15が「プレリリース版ソフトウェア」で動作していた可能性です。製品版ソフトウェアは、ハードウェアの性能を最大限に引き出すために、発売直前まで最適化が続けられます。

つまり、現在のスコアはOnePlus 15の「本気」ではなく、まだ伸びしろを残した状態である可能性が極めて高いのです。

第二に、デバイスの「設計思想」の違いです。Qualcommのリファレンス機は、チップセットの理論上の最大性能を示すために作られており、RedMagicのようなゲーミングスマホは、冷却性能にリソースを全振りすることで持続的なハイパフォーマンスを追求します。

対してOnePlus 15は、日常使いの快適さ、デザインの美しさ、そして高性能の「バランス」を追求するモデルです。過度な発熱を抑え、バッテリー持続時間を確保するためのチューニングが施されているとすれば、ベンチマークの数値が(意図的に)抑えられているとしても不思議ではありません。

4. 12GB RAMは最低ラインか。期待される16GBモデルの存在

Geekbenchの情報は、テスト機が12GBのRAMを搭載していることも明らかにしました。

しかし、前モデルのOnePlus 13が複数のメモリ構成(RAM容量)で展開されたことを考えれば、グローバル市場においても12GBはあくまでエントリー構成であり、より余裕のある「16GB RAM」を搭載した上位モデルが用意されることはほぼ間違いないでしょう。

Snapdragon 8 Elite Gen 5の強力な処理能力を余すことなく活用し、高負荷なゲームや複数のアプリを同時に快適に動作させたいユーザーにとって、16GBモデルの存在は強力な選択肢となるはずです。

まとめ

OnePlus 15は、Snapdragon 8 Elite Gen 5という新たな心臓部を得て、前モデルから「明確な進化」を遂げようとしています。ベンチマークスコアが示した17%のシングルコア性能向上は、私たちが新しいスマートフォンに期待する「サクサク感」を、間違いなく一段上のレベルへと引き上げてくれるでしょう。

現時点でのスコアが競合他社のトップに及ばないという事実は、一見するとネガティブな情報かもしれません。しかし、これはむしろ、発売までにソフトウェアの最適化が進むことで、さらなるパフォーマンス向上が見込めるという「期待の表れ」と捉えるべきです。

11月13日のグローバル発売が現実となれば、私たちは間もなく、OnePlusが目指す「性能と実用性の新たなバランス」を手にすることになります。

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