外出先でスマートフォンのバッテリー残量が赤く点滅する、あの瞬間。誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
「モバイルバッテリーは持っているけど、重くてかさばるから結局カバンに入れっぱなし…」
「充電ケーブルが絡まって、いざという時にサッと使えない…」
そんな、誰もが抱えるスマートフォンの充電にまつわる「小さなストレス」を、根本から解決してくれるかもしれない。そんな救世主のようなデバイスが、Xiaomiから発表されました。
その名は「Jinshajiang Power Bank Magnetic Ultra-Thin 5000」。驚異的な薄さと軽さを実現し、まるでスマホに「貼る」ように使える、次世代のモバイルバッテリーです。
Source:Xiaomi Youpin
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もはやバッテリーではない?常識を覆す「6mm/98g」という衝撃
まず、この製品の最も驚くべき特徴からお伝えしなければなりません。それは、その異次元のサイズ感です。
- 薄さ:わずか6.0mm
- 重さ:わずか98g
「6mm」と言われても、ピンとこないかもしれません。これは、一般的なスマートフォンよりも遥かに薄く、クレジットカードを5~6枚重ねた程度の厚みです。そして「98g」という重さは、卵Mサイズ2個よりも軽い計算になります。
もはや、これまで私たちが知っていた「モバイルバッテリー」という塊(かたまり)のような存在ではありません。シャツの胸ポケットに滑り込ませても膨らみが気にならず、ミニバッグやポーチの隙間にまるでカードケースのように収まってしまう。そんな、”持ち運んでいることさえ忘れる”ほどの携帯性を実現しているのです。
この圧倒的なコンパクトさが、私たちの行動をどう変えるでしょうか。もう、「今日はバッテリーを使うか分からないけど、念のため…」と重いバッテリーを持ち運ぶ必要はありません。毎日、財布や鍵と同じように、当たり前に持ち歩く。そんな新しい習慣が生まれるかもしれません。

なぜこんなに薄いのか?秘密はXiaomi最新スマホと同じ心臓部
「でも、こんなに薄くて軽いのに、本当にちゃんと充電できるの?」
そうした疑問が湧くのも当然です。この革命的な薄さを実現できた背景には、Xiaomiの最先端技術が隠されています。
このパワーバンクには、「高エネルギー密度Jinshajiangバッテリー」が採用されています。これは、なんと同社の最新フラッグシップスマートフォン「Xiaomi 17 Pro」にも使われているものと全く同じ技術。シリコンの含有量を高めることで、バッテリーの体積を小さくしながらも、十分なエネルギー量を確保することに成功したのです。
つまり、この製品はただの安価なアクセサリではありません。Xiaomiが誇る最先端の技術の結晶であり、スマートフォンの心臓部をそのまま取り出したかのような、信頼性と性能を兼ね備えたデバイスなのです。
小さいだけじゃない!「欲しい機能」をすべて詰め込んだ実力
このパワーバンクの魅力は、決してサイズだけにとどまりません。小さいボディの中に、現代の私たちがモバイルバッテリーに求める機能が、すべてと言っていいほど詰め込まれています。
- iPhoneユーザーに朗報!マグネット式ワイヤレス充電
片面は、最大15W出力のワイヤレス充電パッドになっています。しかもマグネット式なので、MagSafe対応のiPhoneなどを置けば、磁力でピタッと正確な位置に固定されます。ケーブルを探す手間もなく、充電しながらスマートフォンを操作する際も、バッテリーがズレてしまうストレスから解放されます。 - 急ぐときはコレ!パワフルな22.5W有線充電
USB-Cポートも搭載されており、こちらを使えば最大22.5Wのパワフルな有線充電が可能です。「あと少しで家を出るのに充電がない!」といった急を要する場面でも、スピーディーにデバイスを復活させることができます。Androidスマートフォンやタブレット、ポータブルスピーカーなど、幅広い機器に対応する汎用性の高さも魅力です。 - いざという時に活躍する「2台同時充電」
ワイヤレスと有線を組み合わせることで、2台のデバイスを同時に充電することもできます。自分のスマートフォンとワイヤレスイヤホンを同時に充電したり、バッテリーがピンチの友人や家族とシェアしたり。この小さな一台が、様々なシーンで活躍してくれるでしょう。

日本発売はいつ?価格から考える「買い」の判断
さて、これだけ魅力的な製品となると、気になるのは価格と日本での発売日です。
中国での販売価格は299元。日本円に換算すると、現在の為替レートで約6,000円~6,500円といったところでしょうか。これだけの革新的な技術と多機能性を備えていることを考えれば、非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
残念ながら、現時点(2025年9月)で日本国内での発売に関する公式なアナウンスはありません。しかし、Xiaomi製品は近年日本でも積極的に展開されているため、今後のグローバル展開、そして日本上陸には大いに期待が持てます。
もし日本で発売されたなら、この製品は間違いなく「買い」です。特に、「これまでのモバイルバッテリーの重さ・大きさに不満を持っていた」すべての人にとって、まさに決定版となりうる存在です。
