ながら聴きの決定版?Xiaomiの新型オープン型イヤホン「OpenWear Stereo Pro」がグローバル展開へ。無印モデルとの違いは?

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「音楽の世界に浸りたい。でも、周囲の音も聞き逃したくない…」

ランニング中の車の音、オフィスでの同僚からの呼びかけ、家で子供たちの声に耳を傾けながらの家事。私たちの日常には、音楽と現実世界の音を両立させたい瞬間が数多く存在します。そんなニーズに応え、市場を拡大しているのが「オープンイヤー型イヤホン」です。

この注目のカテゴリーに、Xiaomiが新たな刺客を送り込みます。その名も「OpenWear Stereo Pro」。中国市場で先行発売され高い評価を得たモデルが、ついに全世界に向けてそのベールを脱ぐのです。

この記事では、来週の発表が迫るこの新型イヤホンが、既存モデルと何が違うのか、なぜ「Pro」を名乗るのか、そして私たちのリスニング体験をどう変えてくれるのか、その核心に迫ります。

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「OpenWear Stereo Pro」として世界へ。9月24日に正式発表

まず知っておきたいのは、このイヤホンがグローバル市場に向けてブランド名を一新したという点です。中国では「Open Earphones Pro」として知られていましたが、世界展開にあたり「OpenWear Stereo Pro」という、より分かりやすい名称で登場します。

その記念すべきグローバルデビューの舞台は、来週の水曜日、9月24日に設定されました。この日は、新型スマートフォンの「Xiaomi 15T」シリーズやタブレットの「Redmi Pad 2 Pro」なども同時に発表される、Xiaomiの一大イベントとなります。多くの新製品と共に、大きな注目を集めることは間違いないでしょう。

カラーバリエーションは、既存の「OpenWear Stereo」と同様に、ファッションにも合わせやすいベージュグレーの2色が用意されるようです。

なぜ「Pro」なのか?無印モデルからの明確な進化点

ユーザーが最も気になるのは、「Pro」の名を冠するからには、既存の無印モデルからどれほどの進化を遂げたのか、という点でしょう。その答えは、ずばり「音質への徹底的なこだわり」にあります。

進化点①:Harman Master Tuningによるプロの音響設計

OpenWear Stereo Proは、世界的な音響ブランドであるHarman(ハーマン)によるサウンドチューニング、「Harman Master Tuning」が施されています。これは、数々の高級オーディオやカーオーディオを手掛けてきたプロフェッショナル集団が、このイヤホンのために最適な音響設計を行った証です。特定の音域が強調されすぎることのない、バランスの取れたクリアなサウンドが期待できます。

進化点②:96kHzオーディオ伝送でハイレゾ級の高音質を

さらに、96kHzのオーディオ伝送に対応している点も大きなトピックです。これは、一般的なCD(44.1kHz)の2倍以上の情報量を持つ音源を、劣化を抑えてワイヤレスで伝送できる技術です。ハイレゾ音源が持つ、アーティストの息遣いや楽器の細やかな響きといった、微細なニュアンスまで感じ取れるかもしれません。「ながら聴き」のためのイヤホンでありながら、音質にも一切妥協しないというXiaomiの強い意志が感じられます。

日常使いで光る、堅実な基本性能

もちろん、Proモデルとしての魅力は音質だけではありません。 daily use(日常使い)における快適性と信頼性もしっかりと確保されています。

  • 最大8.5時間のバッテリー駆動
    イヤホン本体だけで最大8.5時間の連続再生が可能。充電ケースを併用すれば、さらに長時間の使用が可能です。頻繁な充電の手間から解放され、1日の活動を音楽と共に過ごせます。
  • 最新のBluetooth 5.4接続
    最新規格のBluetooth 5.4に対応。これにより、接続の安定性が向上し、音の途切れや遅延が少なくなるため、動画視聴やゲームでも快適な体験を提供します。
  • IP54の防塵・防水性能
    IP54等級の防塵・防水性能を備えているため、ジムでの汗や、外出中の急な雨などを気にする必要はありません。アクティブなシーンでも安心して音楽を楽しめるのは、大きなメリットです。

気になる価格は?中国での価格からグローバル版を大胆予想

現時点で、グローバル市場での価格はまだ発表されていません。最終的な価格は、9月24日の発表イベントで明らかになります。

しかし、私たちはその価格をある程度予想することができます。参考となるのは、中国での販売価格である999元です。これを現在の為替レートで日本円に換算すると、約21,000円(1ドル=140円、1元=21円で計算した場合)となります。

既存の無印モデル「OpenWear Stereo」がAmazonで118ドル(約16,500円)で販売されていることを考えると、Harmanチューニングなどの付加価値を上乗せしたProモデルとして、2万円前後の価格設定は非常に現実的なラインと言えるでしょう。

まとめ

オープンイヤー型イヤホン市場は、「耳を塞がない快適性と安全性」を求めるユーザーに支持され、急速にその存在感を増しています。その中でXiaomiが投入する「OpenWear Stereo Pro」は、単なる「ながら聴き」用のイヤホンに留まらない、明確な野心を持った製品だと感じます。

それは、「快適性と高音質はトレードオフではない」という証明です。

Harmanによるプロフェッショナルな音響チューニングと、ハイレゾ級の伝送技術。これらは、これまでオープンイヤー型の弱点とされがちだった「音質」に正面から向き合った結果です。周囲の環境音と調和しながらも、音楽そのものが持つ感動や楽しさを少しも損なわない。そんな、新しいリスニング体験を私たちに提供してくれるかもしれません。

来週に迫った正式発表で、その価格と共に私たちの期待を上回るサプライズを見せてくれるのか。

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