来週にも発表されると噂のApple新製品。その中でも、私のような海外旅行好きが喉から手が出るほど待ち望んでいたのが、AirPods Pro 3に搭載されると見られる「リアルタイム翻訳」機能です。
これさえあれば、言葉の壁を越えて、もっと自由に世界と繋がれるはず…。そんな夢のような未来が、すぐそこまで来ていると信じていました。
しかし、発表を目前にした今、その最重要機能が「発売時には使えないかもしれない」という衝撃的なニュースが飛び込んできました。果たしてこの噂は真実なのでしょうか?そして、もし本当だとしたら、私たちはAirPods Pro 3の購入を見送るべきなのでしょうか?
この記事では、現在錯綜しているAirPods Pro 3の新機能に関する情報を整理し、特に注目される「リアルタイム翻訳機能の延期問題」の真相に迫ります。さらに、たとえ翻訳機能が遅れたとしても、それを補って余りあるほどの魅力的な進化点についても詳しく解説していきます。
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AirPods Pro 3の目玉機能「リアルタイム翻訳」に暗雲

Appleの内部情報に詳しいことで知られるブルームバーグの著名記者マーク・ガーマン氏が、次期OSである「iOS 26」にリアルタイム翻訳機能の開発のヒントを見出したと報じたことから、私たちの期待は最高潮に達していました。耳に装着するだけで、まるでSF映画のように外国語がリアルタイムで母国語に聞こえる。そんな体験がもうすぐできるのだと。
しかし、Apple関連のリーク情報で定評のある海外メディア『9to5Mac』が引用した匿名の情報筋によると、このリアルタイム翻訳機能は「まだ準備が整っていない」可能性が高いとのこと。そのため、9月9日と噂される発表イベントで大々的に披露されたとしても、製品発売と同時に利用できるわけではなく、後日のソフトウェアアップデートによって提供される形になるというのです。
もちろん、これはまだ未確認の情報です。しかし、新機能が後日アップデートで提供されるという流れは、これまでのApple製品でも見られたパターン。技術的な課題や、より高い品質を確保するための調整に時間が必要なのかもしれません。いずれにせよ、この機能を目当てに購入を検討していたユーザーにとっては、少し肩透かしを食らったような気持ちになるのは否めません。

翻訳だけじゃない!AirPods Pro 3を”次世代の健康デバイス”に変える2つの新センサー
リアルタイム翻訳機能の延期報道は残念ですが、気を落とすのはまだ早いかもしれません。今回のリークでは、AirPods Pro 3が単なるイヤホンから、私たちの健康を管理する「パーソナルヘルスケアデバイス」へと大きく進化を遂げる可能性も示唆されているからです。
その鍵を握るのが、新たに搭載されると噂の2つの健康センサーです。
- 心拍数測定センサー
これは、すでにApple傘下の「Powerbeats Pro 2」など一部のスポーツイヤホンに搭載されているものですが、ついにAirPods Proにもやってくるようです。これにより、ランニングやワークアウト中の心拍数をリアルタイムでモニタリングできるようになります。Apple Watchを持っていなくても、iPhoneとAirPodsだけで手軽に心拍数に基づいたトレーニング管理が可能になるのは、非常に大きなメリットと言えるでしょう。 - 体温検出センサー
こちらは、実に3年前から噂され続けてきた待望の機能です。耳は体幹の温度を正確に測定するのに適した部位とされており、ここにセンサーが搭載されることで、より精密な体調管理が期待できます。例えば、日々の体温変化を記録してコンディションの波を把握したり、あるいは風邪のひきはじめなど、体調不良の兆候をいち早く察知したりといった活用法が考えられます。Apple Watch Series 8以降に搭載された皮膚温センサーよりも、さらに一歩進んだ健康管理が実現するかもしれません。
Appleは昨年秋のアップデートで、AirPods Proにオーディオ聴力検査や補聴器に匹敵する機能を追加し、”耳の健康”へのアプローチを強めてきました。今回の新センサー搭載は、その流れをさらに加速させ、耳から全身の健康状態を把握するという、新しい時代の幕開けを予感させます。

発売日はいつ?iPhone 17・Apple Watch 11との同時発表で変わる私たちの生活
これらの革新的な機能を搭載したAirPods Pro 3は、日本時間9月10日午前2時に開催されるとみられるAppleのスペシャルイベントで、新型の「iPhone 17」や「Apple Watch Series 11」と同時に発表されるのが最も有力なシナリオです。
リアルタイム翻訳機能は、単体でももちろん強力ですが、iPhone 17の進化したAIプロセッサや、Apple Watchとのシームレスな連携によって、その真価を最大限に発揮することになるでしょう。
例えば、海外のレストランでApple Watchに表示されたメニューをiPhoneのカメラで写すと、その翻訳音声が即座にAirPods Pro 3から聞こえてくる…そんな未来もそう遠くないのかもしれません。

まとめ
今回浮上した「リアルタイム翻訳機能の延期」の噂は、正直なところ非常に残念なニュースです。この機能が、海外旅行や国際的なコミュニケーションのあり方を根底から変えるポテンシャルを秘めているだけに、期待が大きかったぶん、落胆も大きいというのが本音です。
しかし、一方で、AirPods Pro 3が私たちの想像以上に「賢く、頼れるパートナー」へと進化していることも見えてきました。心拍数や体温を測定する新しいヘルスケア機能は、日々の生活の質を確実に向上させてくれるはずです。これは、単なるイヤホンのモデルチェンジではなく、Appleが描く「健康の未来」に向けた重要な一歩と言えるでしょう。
結論として、リアルタイム翻訳機能が遅れる可能性はありますが、それを理由にAirPods Pro 3の購入を見送るのは早計かもしれません。むしろ、耳から始まる新しい健康管理の時代をいち早く体験したいと考えるなら、これほど魅力的なデバイスはないでしょう。
最終的な答えは、来週のApple公式発表で明らかになります。リアルタイム翻訳機能がサプライズで同時リリースされるのか、それとも噂通り後日提供となるのか。そして、私たちがまだ知らない”One more thing”は用意されているのか?
