ソニーのスマートフォン「Xperia」シリーズのファンにとって、気になる最新情報が飛び込んできました。2025年のフラッグシップモデルとして「Xperia 1 VII」が発表された一方で、多くのユーザーが待ち望んでいたコンパクトハイエンドモデル「Xperia 5」シリーズの新型については、雲行きが怪しい状況です。
その代わりに、ミッドレンジモデルである「Xperia 10 VII」の存在が新たなリークによって急浮上。今回のリークは、これまでの噂レベルとは一線を画す、かなり信憑性の高い情報を含んでいます。
この記事では、現在判明している「Xperia 10 VII」の具体的なリーク情報から、なぜ「Xperia 5 VII」の登場が絶望視されているのか、そして今後のソニーのスマートフォン戦略がどのように変化していくのかを、誰にでも分かりやすく、そして深く掘り下げて解説していきます。Xperiaシリーズの今後が気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
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噂のXperia 10 VIIの最新情報まとめ

【衝撃リーク】ミッドレンジの刺客「Xperia 10 VII」の存在が明らかに!
これまでソニーは、2025年にグローバル市場で発売するスマートフォンは「Xperia 1 VII」のみであると見られていました。フラッグシップ一本に絞るという大胆な戦略に、多くのファンが驚きと一抹の寂しさを感じていたことでしょう。
しかし、その静寂を破るかのように、新たな情報がリークされました。海外のガジェット系ニュースサイト「スマホダイジェスト」が報じた内容によると、ソニーは水面下で廉価版モデルの開発を積極的に進めていることが明らかになったのです。
その主役こそ、2024年春に発売された「Xperia 10 VI」の後継機にあたる**「Xperia 10 VII」です。
▼リーク情報の具体的な中身
今回のリークがなぜ「確度が高い」と言えるのか。それは、具体的なモデル番号や、スマートフォンの識別番号であるIMEI情報が含まれているからです。
- 地域別のモデル番号が判明 ソニーは「Xperia 10 VII」のために、下記のような複数の地域別モデルを用意していることが確認されています。
- PM-1510-BVPM-1511-BVPM-1512-BVPM-1513-BVPM-1514-BVPM-1515-BV

- オーストラリアのキャリア情報に掲載
さらに決定的な情報として、「Is this Phone Blocked?」という海外のウェブサイトが、オーストラリアの大手通信キャリアである「Optus」および「Telstra」のネットワークで利用可能な端末として、「Xperia 10 VII」をリストアップしたのです。 キャリアのデータベースに登場するということは、発売に向けて実機を用いたテストなどが行われている可能性が非常に高く、単なる噂の域を完全に超えた情報と言えるでしょう。 - IMEI(TAC)が特定される
今回のリークでは、この未発表端末のIMEI(国際移動体装置識別番号)の最初の8桁、通称TAC(Type Allocation Code)が「35009934」であることも特定されています。 このTACは、端末の製造元やモデルを識別するためのもので、これが公になったということは、実機の存在を裏付ける強力な証拠となります。
これらの情報から、「Xperia 10 VII」が開発中であることは、もはや疑いようのない事実と見ていいでしょう。
Xperia 10 VIIはどんなスマホになる?現時点での予測

では、我々が次に手にするであろう「Xperia 10 VII」は、一体どのようなスマートフォンになるのでしょうか。
現時点では、スペックやデザインに関する具体的なリークはまだありません。しかし、いくつかの情報からその姿を予測することは可能です。
- 開発コードネームは「XQ-FE44」か?
「スマホダイジェスト」は、ソニーが「XQ-FE44」という識別名称のスマートフォンを開発中であるとも報じています。このコードネームが、今後新たなリーク情報と共に再び登場する可能性は高いでしょう。 - 発売時期は2025年秋頃?
一部では、ソニーが次期ミッドレンジモデルの発売を10月頃に設定しているという噂が流れています。これは、前モデル「Xperia 10 VI」が春に発売されたことを考えると、サイクルが少しずれることになりますが、開発状況や市場の動向を鑑みての判断かもしれません。 - コンセプトは継承されるか
Xperia 10シリーズは、ソニーならではの21:9の縦長ディスプレイや、優れたバッテリー性能、そしてイヤホンジャックの搭載など、「ユーザーが本当に必要な機能」を追求した堅実なモデルとして定評があります。 「Xperia 10 VII」も、この基本コンセプトを継承しつつ、チップ性能の向上やカメラ機能のアップデートなど、順当な進化を遂げたモデルになることが期待されます。価格も、前モデルと同程度のミッドレンジ帯を維持してくる可能性が高いでしょう。
【悲報】ファン待望の「Xperia 5 VII」はなぜ登場しないのか?

「Xperia 10 VII」の登場が確実視される一方で、今回のリーク情報はXperiaファンにとって、非常に残念な事実も突きつけています。
それは、「Xperia 5」シリーズの新型に関する痕跡が一切見つからない、という点です。
「Xperia 5」シリーズは、フラッグシップである「Xperia 1」シリーズの高性能を、よりコンパクトで持ちやすいボディに凝縮した「コンパクトハイエンド」という独自のポジションを確立し、多くのファンから愛されてきました。 片手で操作できるサイズ感を好み、それでいて最高の性能を求めるユーザーにとって、まさに理想的な選択肢だったのです。
しかし、今回の調査では、「Xperia 10 VII」に相当するようなモデル番号やIMEI情報は、「Xperia 5 VII」に関しては何一つ発見されませんでした。この事実は、ソニーが少なくとも2025年中には、「Xperia 5」シリーズの後継機を市場に投入する計画がない可能性が極めて高いことを示しています。
では、なぜソニーは人気シリーズであったはずの「Xperia 5」を見送る決断をしたのでしょうか。考えられる理由は2つあります。
- ラインナップの選択と集中
現在のスマートフォン市場は、競争が激化の一途をたどっています。その中でソニーは、リソースを分散させるのではなく、特定のセグメントに注力する「選択と集中」の戦略にかじを切ったと考えられます。 つまり、最高の技術を詰め込んだ「フラッグシップ(Xperia 1)」と、より多くのユーザーにソニーの魅力を届けるための「ミッドレンジ(Xperia 10)」という、分かりやすい2つの柱に経営資源を集中させることで、収益性を改善し、ブランド価値を高める狙いがあるのかもしれません。 - 市場ニーズの変化と開発コスト
スマートフォンの大画面化が進む中で、「コンパクトハイエンド」を求める市場規模が、ソニーの想定よりも限定的だった可能性も否定できません。 フラッグシップモデルと同等の高性能チップやカメラを小型の筐体に収めるには、高度な設計技術と高い開発コストがかかります。そのコストに見合うだけの販売台数が見込めないと判断した場合、企業としてはシリーズの休止、あるいは終了という苦渋の決断を下さざるを得ません。
今後のソニーのスマホ戦略と私たちユーザーへの影響

今回のリークから見えてくるのは、ソニーのスマートフォン戦略の大きな転換点です。
- グローバル戦略の見直し
提供された文章の冒頭にもあるように、ソニーはかつて主要市場であった北米(カナダ、米国など)で、最新の「Xperia 1 VII」の販売を見送るという動きを見せています。これは、販売地域を絞り込み、より確実に利益を上げられる市場に注力していくという明確な意思表示でしょう。 - 「1(フラッグシップ)」と「10(ミッドレンジ)」の2本柱へ
「Xperia 5」がラインナップから消え、「Xperia 10」が継続されることで、今後のXperiaシリーズは「フラッグシップ」と「ミッドレンジ」という非常にシンプルな構成になります。 ユーザーにとっては、ラインナップが分かりやすくなるというメリットがある一方で、選択肢が狭まるというデメリットも生じます。特に、「コンパクトで高性能」という絶妙なバランスを求めていたユーザーにとっては、代替となる選択肢を見つけるのが難しい状況になるかもしれません。
今後のソニーには、この2本柱の戦略の中で、それぞれのモデルの魅力をさらに磨き上げ、ユーザーを惹きつけることができるかが問われることになります。

まとめ
今回は、新たにリークされた「Xperia 10 VII」と、その影で姿を消しつつある「Xperia 5 VII」に関する情報をお届けしました。
最後に、この記事の要点をまとめておきましょう。
- 【朗報】「Xperia 10 VII」の登場はほぼ確実
モデル番号やIMEI、キャリア情報といった具体的な証拠が発見されており、2025年秋頃の発売が有力視されています。 - 【悲報】「Xperia 5 VII」の登場は絶望的
現時点では開発の痕跡が一切見つからず、少なくとも2025年中の登場は見送られる可能性が非常に高い状況です。 - ソニーの戦略は「選択と集中」へ
販売地域を絞り、ラインナップを「フラッグシップ」と「ミッドレンジ」の2本柱にシンプル化することで、収益性の確保を目指す戦略にシフトしていると考えられます。
個人的な感想としては、「コンパクトハイエンド」という唯一無二の魅力を持っていたXperia 5シリーズの灯火が消えてしまうかもしれない、という点に一抹の寂しさを感じずにはいられません。あのサイズ感を愛していたユーザーは、世界中に数多くいたはずです。
しかし、企業として厳しい市場を生き抜くためには、時に痛みを伴う決断も必要なのでしょう。その一方で、ミッドレンジモデルである「Xperia 10 VII」の開発が着実に進んでいることは、多くのユーザーにとって明るいニュースです。
