WindowsノートPCの勢力図が、再び大きく動く気配を見せている。 シャオミが中国市場で発表した「Redmi Book 2027」シリーズは、まさにその先陣を切る存在だ。
Intelの最新アーキテクチャであるWildcat Lake世代のプロセッサをいち早く採用し、薄型軽量とロングバッテリーを高次元で両立。 Snapdragon Xシリーズの台頭により「バッテリー持ちはARM」という風潮が強まる中、x86陣営からの力強い反撃の狼煙と言える。
今回登場したのは14インチと16インチの2モデル。 CPUにはミドルクラスの主力となるIntel Core Ultra 5 320を据え、16GBの高速なLPDDR5Xメモリと512GBのSSDを標準構成とした。 デュアルファンによる冷却システムを組み込むことで、高負荷な作業でもパフォーマンスの低下を防ぐ手堅い設計。 クリエイティブな作業やマルチタスクにおいても、十分な余力を感じさせるスペック構成に仕上がっている。
最大のトピックは、洗練された筐体デザインとディスプレイの妥協のなさ。 両モデルともに厚さをわずか14.35mmに抑えつつ、120Hzの高リフレッシュレート駆動に対応する。 特に14インチモデルは重量1.28kgという軽快なボディに、500ニトの高輝度2.8Kパネルを搭載。 16インチモデルも1.56kgと大画面にしては驚異的な軽さを誇り、こちらは400ニトの2.5K解像度を備える。 モバイル性と視覚体験のどちらも犠牲にしない、シャオミらしい周到な製品作りが光る。

インターフェースの充実ぶりも見逃せない要素だ。 これほどの薄型化を達成しながら、2基のUSB 3.2 Gen 2 Type-Cに加え、Type-Aを2基、さらにはHDMI 2.1までもフル装備。 変換ハブを持ち歩く煩わしさからユーザーを解放する、極めて実用的な設計判断。 さらに72Whの大容量バッテリーを内蔵し、14インチモデルでは最大20.2時間の連続駆動を実現している。 68Wの急速充電もサポートするため、外出先での電源の不安はほぼ払拭されるだろう。
価格は14インチモデルが6,799人民元(約1,019ドル)、16インチモデルが6,999人民元(約1,049ドル)から。 最新世代のIntel Core Ultraと120Hzの美麗なディスプレイ、充実したポート類を備えたプレミアム機としては非常に戦略的な値付け。 同価格帯の競合となるASUSのZenbookやLenovoのYogaシリーズにとって、極めて厄介なライバルになるのは間違いない。
現時点では中国国内での先行リリースに留まるが、シャオミのこれまでの戦略を考えればグローバル展開への期待は自然と高まる。 次世代プロセッサのポテンシャルをいち早く引き出し、実用性と価格のベストバランスを提示したRedmi Book 2027シリーズ。 今後のノートPC市場における「ミドルハイ」の基準を一段引き上げる、エポックメイキングな一台となるはずだ。
Source:Weibo


