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リビングの主導権を握るための決定打になるかもしれない。Appleが投入を控える次期Apple TV 4Kは、単なるストリーミング再生機から、本格的なスマートホーム中枢へと舵を切る見込みだ。
浮上している最大の進化点は2つ。本体そのものへのマイク内蔵と、リモコン「Siri Remote」へのスピーカー搭載だ。
現行モデルでSiriを呼び出すには、手元のリモコンのマイクボタンを押すか、部屋にあるHomePodを経由する必要があった。だが本体にマイクが備われば、テレビに向かって声をかけるだけで済む。先行するAmazonのFire TV Cubeに近い操作感だが、Appleのエコシステムでこれがシームレスに動く意味は小さくない。料理中や手が離せない場面でも、部屋の照明調整からコンテンツの再生まで声一つで完結する。
もう1つの改良である「音の鳴るリモコン」も、実用面でのインパクトは絶大だ。薄型で滑りやすいSiri Remoteは、ソファのクッションの隙間やラグの下に潜り込みやすい。現行モデルでもiPhoneを使った大まかな方向探索は可能だったが、スピーカーから直接アラーム音が鳴れば発見までの時間は劇的に短縮される。AirTagの利便性をそのままリモコンに持ち込む形だ。
背景には、2022年の第3世代発売からハードウェア刷新が止まっていたApple TVの立ち位置の変化がある。噂される新型チップの採用は、進化版SiriやApple独自の生成AI機能をリビングで遅延なく処理するための布石にほかならない。
10月後半とも囁かれる発表イベントでは、HomePod miniの刷新やスマートディスプレイの登場も取り沙汰されている。単に映像を映す箱にとどまらず、家全体の知能を司るハブへ。地味ながら確実に生活のストレスを削る今回の改良は、Appleが描くホーム戦略の確かな前進を感じさせる。
Source:Bloomberg


