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ついにアップルが重い腰を上げる。サムスンが独走してきたフォルダブル市場へ、満を持して投入される見込みとなった初の折りたたみ端末「iPhone Ultra」。新CEOジョン・ターナス体制の幕開けを告げる象徴であり、停滞するスマートフォン市場の潮目を大きく変える一手だ。
情報によれば、日本時間9月9日に開催されるスペシャルイベント「サプライズ&シャイン」でのお披露目が有力視されている。最大の焦点は、その強気なプライシングだ。
当初、心理的ハードルとなる2,000ドルの壁をわずかに下回る1,999ドルを目指して開発が進められていた。しかし、近年の部材コスト高騰と市場環境の変化を受け、社内検討を経て2,199ドルからのスタートを余儀なくされたという。
すでにサムスンが「Galaxy Z Fold」シリーズを7世代にわたって熟成させているなか、アップルの参入は実に慎重を極めた。2019年に初代Foldが登場した当時から折りたたみディスプレイの研究自体は継続していたものの、ディスプレイの折り目やヒンジの耐久性に対し、同社が妥協を許さなかったためだ。
開発が急転換を迎えたのは2020年。当時CEOを務めていたティム・クック氏がアジア視察の折、街中で他社製折りたたみスマホを日常的に使いこなす人々の姿を目撃したことが火種となった。そこから研究開発は一気に加速。ハードウェア開発責任者だったジョン・ターナス現CEOが強力に推進し、およそ10年の歳月を経て製品化へと漕ぎ着けた経緯がある。
2,000ドルを超える超高価格帯への懸念は根強い。だが、大容量ストレージを備えた最上位Proモデルがコンスタントに売れ続けている実績や、端末アップグレードプログラムの定着を考えれば、アップル社内が成功を確信しているのもうなずける。ギミック止まりにさせず、日々の体験を一変させる完成度を提示できるかが成否を分ける。
Source:Bloomberg


