スマートフォンの通知から離れ、活字だけに没入する最適解が、まさかの「スマホの背面」にやってきた。
中国Xteinkが再投入した超小型電子書籍リーダー「X4 Classic」は、単なる読書端末の枠に収まらない割り切りの美学が光る一台だ。わずか68グラム、薄さ4.9ミリという驚異的なサイズ感を実現しながら、価格は79ドルに抑えられた。大画面化や多機能化が進むE Ink市場において、携帯性だけに全振りしたアプローチが今、強烈な存在感を放っている。
寸法は11.4×6.9センチ。多くのスマートフォンよりも一回り小さいカードサイズだ。特筆すべきは背面に仕込まれたマグネット。MagSafeなどを利用して、普段使っているスマホの背面にペタりと貼り付けられる。読書端末をわざわざカバンから取り出す手間すら、この機構がゼロにしてしまう。
搭載する4.3インチのE Inkディスプレイはグレースケール専用。直射日光の下でも紙の本と同じようにくっきりと文字が浮かび上がる。
今回のClassicで注目したいのは、徹底的なコストダウンと機能の割り切りだ。先行する上位モデル「Pro」に備わるバックライトとタッチスクリーンはあえて省かれた。暗所での読書は割り切る必要があるものの、そのぶん薄型化と省電力性能を極限まで突き詰めている。920mAhのバッテリーは、電力消費の少ない電子ペーパーを駆動させるには十分すぎるスタミナをもたらす。


操作性もユニークな仕上がりだ。画面に触れての操作ができない代わりに、本体両側面の物理ボタンに加え、加速度センサーを内蔵。端末を軽く振るだけでページがめくれるギミックは、満員電車などでの片手読書で大きな強みになる。
データの取り回しにも抜かりがない。EPUB、PDF、MOBI、TXTに対応し、スマホからWi-Fi経由で手軽にファイルを転送できる。付属の16GB microSDカードは最大256GBまで換装可能で、テキストデータなら一生かかっても読み切れないほどの冊数を持ち歩ける計算だ。
競合となるKindleやKoboが6インチ以上を主戦場とし、カラー化やノート機能へと舵を切るなか、X4 Classicが提示したのは「最小限のテキストビューアー」という原点回帰だ。
日常のわずかなスキマ時間に読書へ戻るためのサブ機として、このサイズと軽さは替えがきかない。スマホの画面に疲れた現代の読書家たちにとって、ポケットに忍ばせる新たな相棒として確固たるポジションを築きそうだ。
Source:Xteink


