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ソニーがワイヤレスヘッドホンの市場で、前代未聞の価格破壊に踏み切る構えだ。
著名リーカーのローランド・クアント氏がBluesky上で明かした情報によると、同社の次期オーバーイヤーヘッドホン「WH-CH730N」とエントリー機「WH-CH530」が、早ければ9月7日にも電撃投入されるという。

最大の衝撃は、その値付けにある。アクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載するミドルレンジのWH-CH730Nは、想定価格がわずか70ユーロ前後。2023年に発売された前モデルWH-CH720Nが149ユーロだった事実を踏まえると、実に半額以下の水準となる。
安価だからといって、主要な機能に妥協は見当たらない。定評あるANCをはじめ、Bluetooth接続、有線用の3.5mmオーディオジャック、USB Type-C端子といった実用装備を網羅。本体重量は前モデルの192グラムから220グラムへと約15パーセント増加するものの、日常使いで首や頭部に負担を感じる重さではない。カラーはブラック、ピンク、ブルー、サンドの4色展開が見込まれる。
なぜソニーは、ここまで極端な低価格路線に舵を切るのか。背景にあるのは、新興コスパブランド勢の猛追だ。1万円前後の実用機市場をサードパーティ製に抑えられつつある現状に対する、強烈な危機感の表れと言える。信頼あるソニーブランドと自社製ANCを約70ユーロでぶつける戦略は、競合にとって強大な脅威となる。
さらに裾野を広げるべく、超低価格モデルのWH-CH530も約35ユーロで控える。ANCを省いてコストを極限まで削ぎ落とし、5色の鮮やかなカラー展開で学生やライトユーザーの囲い込みを狙う。
当初囁かれていた10月中旬の高価格展開という観測を覆し、9月7日発売が現実となれば、今秋のポータブルオーディオ市場における最大の波乱要因になるのは確実だ。


