秋の主役であるiPhoneの発表を直前に控え、Appleが水面下で小型マシンの刷新を急いでいる。ブルームバーグのマーク・ガーマン氏の報道により、新型Mac miniが数日中にも発表される可能性が急浮上した。
今回のアップデートで最大の焦点となるのが、搭載されるプロセッサの世代だ。同社は現在、M5および次世代のM6を搭載したプロトタイプをテストしているという。2024年10月に大幅な小型化を遂げてから約2年。Mac miniは過去にもチップ世代をスキップして登場した経緯があり、今回一気にM6へと跳躍するシナリオは十分に現実味を帯びている。
特にM6は、TSMCの2ナノメートル(N2)プロセスで製造される初のMac向けシリコンになると目されている。もしエントリーを担うMac miniへ直接投入されれば、通常の年間アップデートを遥かに超える処理性能と電力効率の飛躍を遂げるはずだ。一方で、先端ノードの高騰を踏まえれば、miniには堅実にM5を据え、M6を高価格帯モデルへ温存するAppleらしいコスト戦略の線も濃い。
同時に見逃せないのが、10月末までの登場が有力視される次期iPad miniの動向だ。最大のトピックは、シリーズ初となるOLED(有機EL)ディスプレイの搭載にある。手帳サイズの画面に自発光パネル特有の深い黒と高コントラストが加われば、持ち歩き端末としての完成度は極まる。ただし、高価なOLEDパネルと最新チップの組み合わせが、販売価格へどう跳ね返るかはシビアに見極める必要がある。
机上を占有しない超小型デスクトップと、画面の大幅進化を果たすミニタブレット。コストと性能の天秤をAppleがどう取ったのか、数日中に訪れるであろう発表の瞬間を注視したい。
Source:Bloomberg

